2024/05/04

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アーチェリー世界選手権で台湾の女子がリカーブ/コンパウンド団体、リカーブ個人を制覇

2019/06/17
アーチェリーの世界選手権大会で台湾の女子選手が大活躍。女子リカーブ団体では韓国を破って初優勝。女子リカーブ個人でも金。また、女子コンパウンド団体でも1999年以来20年ぶりの優勝を果たした。写真中央は女子リカーブ団体で優勝して金メダルを手にした3人。左から雷千瑩、彭家楙、譚雅婷の3選手。雷千瑩選手は女子リカーブ個人でも優勝。(林政賢さん提供、中央社)
オランダで行われていたアーチェリーの第50回世界選手権大会で台湾の女子選手が大活躍。女子リカーブ団体の決勝は16日、中華民国(台湾)と韓国との間で行われ、台湾が韓国を破って優勝。この大会で台湾は過去3度準優勝しているが優勝は初めて。勝利を決めて選手たちが両手を高く挙げると、大きな声で「台湾ナンバーワン!」と叫んだ倪大智監督は、「選手たちを信頼しており、勝利を疑わなかった。初優勝して歴史に名を刻んだ」と喜んだ。
 
今大会、台湾からは昨年のアジア競技大会(インドネシア・ジャカルタ/パレンバン)で銀メダルを獲得したメンバーである譚雅婷、雷千瑩、彭家楙の3選手が出場した。リカーブはセットポイント制。彭家楙選手は第4セット、最後の1射で9点を取れば勝利が決まる場面で10点満点をマークし、台湾の世界選手権リカーブ団体初優勝に花を添えた。
 
アーチェリーをお家芸とする韓国を決勝で打ち負かして優勝したことについて譚雅婷選手は、打倒韓国は台湾のアーチェリー界にとって長年の目標だとし、「自分たちはそれをやり遂げられることを証明した。次のオリンピックでもやってみたい」と話した。

また、雷千瑩選手は女子リカーブ個人でも韓国選手に勝って優勝した。
 
一方、女子コンパウンド団体には黄逸柔、陳怡瑄、陳麗如の3選手が出場し、米国チームとの決勝ではプレッシャーに強いところを見せた。コンパウンドは両チームが4セット交互に射ち(1セットは各選手2射。3人で60点満点。これを4回繰り返す)、合計得点で勝敗が決まる。台湾は試合開始から2セット連続でリードされる苦しい展開から、第3セットに58点をマークして逆転、その後もリードを広げて見事金メダルに輝いた。コンパウンドは非オリンピック種目であたるため、台湾は1999年の世界選手権大会で優勝してからコンパウンドの発展が停滞し、世界選手権にも選手を派遣しない時代が長く続いていた。
 
決勝で台湾は前半2セットがいずれも56点だったのに対して米国は57点をそろえ、台湾は112対114と2点のリードを許した。しかし後半の2セットは台湾がほぼ完ぺきな58点、59点と神がかったパフォーマンスを見せたのに対し、プレッシャーを受けた米国はいずれも55点にとどまり、台湾は229対224で20年ぶりにコンパウンドでの優勝を成し遂げた。

なお、ミックスコンパウンドでも台湾は世界選手権における同種目で初のメダルとなる銅メダルを獲得している。
 
 

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