2024/05/03

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国立交通大学がベトナムで海外修士コース設立、半導体分野の人材育成目指す

2019/06/18
国立交通大学国際半導体産業学部がベトナムのハノイ国家大学傘下の自然科学大学と協力覚書を交わし、8月からベトナムでの修士コース第1期生を募ることに。来春正式に開講する。写真は双方による会合の様子。前列左から3人目が国立交通大学の張懋中校長。(中央社)
国立交通大学(台湾北部・新竹市など)国際半導体産業学部がベトナムのハノイ国家大学傘下の自然科学大学と協力了解覚書を交わし、今年8月より「国際半導体産業学部によるベトナムでの修士コース」第1期生を募集することになった。来春正式に開講する予定。
 
同コースは半導体産業の分野で台湾初となる海外修士クラス。17日にはハノイでプレート除幕式が行われ、国立交通大学の張懋中校長と張翼副校長、同大学の程海東、呂志鵬の両教授、自然科学大学のNguyen Van Noi校長及び学校幹部、さらに中華民国(台湾)の石瑞琦駐ベトナム代表らが出席した。
 
国立交通大学は海外修士コースの設置を通して、先進的な半導体研究の方向で両校の協力と交流を強化する考え。毎年、海外修士コースの学生30名を募集すると共に、現地の半導体企業と連携し、台湾が半導体分野の人材を育成するシステムにベトナム人学生を組み込んでいく。国立交通大学の張懋中校長によれば、同大学と自然科学大学による「半導体産業海外修士コース」では、半導体分野のエリートを共同で育て、台湾やベトナムで働いてくれる国際的な人材の養成を目指す。
 
自然科学大学のNguyen Van Noi校長は今回の提携を重視、その理由には国立交通大学が持つ科学技術と半導体分野での実力を挙げ、この海外修士コースを通じて国立交通大学の教授がハノイで半導体分野の人材を育成してくれることに期待した。
 
この修士コースでは、条件を満たした学生に国立交通大学の修了証書が与えられる。ベトナムの学生にとっては海外留学することなく外国の学歴を得られるほか、国立交通大学の教授による専門的な研究を学ぶことも出来る。
 
国立交通大学では、優秀な学生には夏休みに台湾で実習させることも計画。指導教授が本部に持つ実験室で先進的な設備を用いた実験をさせるほか、世界トップレベルの半導体メーカーも枠を設け、実習生として受け入れるのに前向きだとのこと。
 
 

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