2024/05/04

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政治

台湾の7団体、アヴィニョン演劇祭とエジンバラフェスに参加

2019/06/19
エディンバラ・フェスティバルで上演される丞舞製作団隊によるペアダンス「浮花」。「浮花」は海外でも度々上演され、各国の観客を魅了してきた。(聯合報)
文化部(日本の文部科学省に類似)は毎年、世界的に有名なエンターテインメント・フェスティバル「アヴィニョン演劇祭(Festival d'Avignon)のオフ」と「エディンバラ・フェスティバル(Edinburgh Festival)」への参加をサポートしており、今年は台湾からパフォーマンスグループ、7団体の参加が決まった。これらの7グループは18日、台湾北部・台北市の原宿といわれる若者が集まる街、西門町でパレードを行い、歩きながら、あるいは決まった場所でのパフォーマンスを演出し、国際的なフェスティバルへの参加を前に台湾市民にその熱気を味わってもらおうという考えだ。
 
アヴィニョン演劇祭は「イン(IN)」と「オフ(OFF)」と呼ばれる2つの組織が、それぞれ独立して運営されている。インは招待制、オフは自主公演制である。7月5日から28日までフランスで開催される。台湾からは、 世界的にも認められる台湾の振付家、蔡博丞さんが芸術総監を務める「B.DANCE(丞舞製作団隊)」が、日本人作家・吉田修一氏の作品「怒り」を題材にした同名のダンス劇を披露するほか、伝統的な南管オペラを手がける「江之翠劇場Gang-a Tsui Theater」による台湾の評論家・作家、施叔青氏の台湾三部曲の一つ「行過洛津」、荘国鑫原住民舞蹈劇場(Kuo-Shin Chuang Pangcah Dance Theatre)による「038」(劇団のある花蓮の市外局番038から構想を得た作品)、興傳奇青年劇場による新たな構成の中国大陸の伝奇時代小説、水滸伝の登場人物「英雄武松」をそれぞれ上演する。
 
一方、エディンバラ・フェスティバルはスコットランドで8月2日から26日まで開催される。同フェスティバルの台湾季(Taiwan Season)で披露される曉劇場(Shinehouse Theatre)の演出による台湾作家・黄春明氏の短編小説を題材にした「魚」は、手話や人形劇を通して台湾の地域文化の特色を表現している。また、丞舞製作団隊は、アヴィニョン演劇祭への参加に続いて、世界を魅了してきたペアダンス「浮花 (Floating Flowers)」を初めてエディンバラ・フェスティバルで披露する。そのほか、2018年の同フェスティバルで5つ星の大好評を博した長弓舞蹈劇場(Chang Dance Theater)は、初のオリジナル作品「BOUT」で、再び舞台に立つ。さらに、国家両庁院(ナショナル・シアターとナショナルコンサートホール)が委託し、大身體製造(Dua shin te Production)が演出した「怪獣」は、人は孤独の中、模索しているときに、いかにして自分の心と向き合うかを描いた作品だ。

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