ルーマニアのシビウ国際演劇祭(Sibiu International Theatre Festival)が世界の芸術家を称える「シビウ・ウォーク・オブ・フェイム」に、台湾の劇作家、頼聲川(スタン・ライ)さんの名が刻まれた。華人では初めて。ここに名を刻まれた世界の芸術家はイギリスの演出家、ピーター・スティーヴン・ポール・ブルックさんやフランスの女優、イザベル・ユペールさんら、過去60年で38人にすぎない。
シビウ国際演劇祭は欧州三大演劇祭の一つで、演劇、ダンス、音楽の芸術家を称えるセレモニーが最も注目を集めるイベント。毎年、世界から重要な芸術家を選出し、「シビウ・ウォーク・オブ・フェイム」にその名を刻んでいる。今年は台湾の頼聲川さんもその栄誉に浴した。
頼聲川さんによれば、ここに名が刻まれている芸術家たちはいずれも頼さんが非常に尊敬している人々。このため頼さんは、「自分も選ばれたと聞いて最初は戸惑った。でも実際にこの演劇祭にやって来て、劇場で芝居を観ればみな家族のようなもので互いに理解できる。このことが大変うれしかった」と語った。
26回目となるシビウ国際演劇祭は世界70あまりの国と地域の芸術家が集まり、シビウ市内の各大劇場、コンサートホールなどで演劇、ダンス、音楽、座談会、展示会など500を超えるイベントが行われて23日に閉幕した。