マレーシアのクアラルンプールで行われた国際ダンスフェスティバル「B.OOM！」が8日、3日間の会期を終え閉幕した。招待を受け出演した台湾のダンスカンパニー、丞舞製作団隊（B.DANCE）が台湾の底力を発揮し、世界に発信した。
同フェスティバルは台湾の在外公館に相当する駐マレーシア台北経済文化弁事処と、クアラルンプールのダマンサラ・パフォーミングアーツセンター（DPAC）が主催。今回、B.DANCEの芸術総監督を務める蔡博丞氏は台湾のオリジナル作品を引っさげ、世界各地の振付コンテストなどに出場し、金賞など数々の賞に輝いている。過去4年間、欧州からアジアまで広く活躍していることから、フェスティバルにと白羽の矢が立った。
B.DANCEは主に国際的な交流と公演に取り組み、台湾の舞台芸術のオリジナリティをアピール。台湾のダンサーと作品を世界に発信している。
蔡氏は振付師として、2人舞台「浮花（Floating Flowers）」、「Hugin/Munin」、「INNERMOST」などを手がけ、国内外で高い評価を受けている。マレーシアでの上演は初めてという蔡氏は、マレーシアの多元的な文化をあらためて発見し、これからも世界との接触や文化交流の機会をより多く持ち、舞台芸術で国境を越えたいとの期待を語った。今回の作品では特にマレーシアの華人とマレー系の人々から評判が良く、ダンサーには独自の個性が必要だということをアピールできたという。
このほか、同フェスティバルに出演したのは、スペインのMiguel Ballabriga Alfonsoさん、Carmen Fumero Alfonsoさん、イタリアのAndrea Costanzo Martiniさん、ポルトガルのLiliana Barrosさん、オランダのMitchill Lee van Rooijさん、ルクセンブルクのJill Crovisierさん、ベトナムのTu Hoang、台湾の張元豪さん、葉書涵さんなど。