2024/04/27

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政治

蔡総統が7/11-7/22カリブ外遊、贈答品を公開

2019/07/10
蔡英文総統は今月11日から22日まで、中華民国(台湾)が外交関係を持つハイチ、セントクリストファー・ネイビス、セントビンセント・グレナディーン、セントルシアなどカリブ海に浮かぶ国々を訪問する。写真は総統府が9日に公開した各国首脳への贈答品。(中央社)
蔡英文総統は今月11日から22日まで、中華民国(台湾)が外交関係を持つハイチ、セントクリストファー・ネイビス、セントビンセント・グレナディーン、セントルシアなどカリブ海に浮かぶ国々を訪問する。総統府は9日、「自由民主永続之旅(=持続可能な自由民主の旅)」と名付けた今回の外遊のために用意した贈答品を公開し、それぞれの持つ意味について説明した。
 
■ハイチ
ジョブネル・モイーズ大統領 
先住民族の一つ、パイワン族の芸術家、伊誕・巴瓦瓦隆(イタン・バワワロン)さんの作品『紋砌刻画-綻放』。伊誕・巴瓦瓦隆さんは2009年のモーラコット台風(台風8号)で故郷の屏東県三地門郷の達瓦蘭集落が甚大な被害を受けたことをきっかけに、「紋砌刻画」という独自の創作スタイルを確立。この作品は、植物の葉脈や円形の幾何学模様をモチーフに、人間と大自然の結びつきを訴えるもので、今回の蔡総統の外遊のテーマに呼応している。この作品を通して、ジョブネル・モイーズ大統領とサステナビリティの理念と価値を共有したい考え。
 
■セントクリストファー・ネイビス
タプリー・シートン総督
新北市鶯歌区にある陶磁器ブランド「安達窯(Anta Pottery)」の作品『描金彩絵水滴瓶-台湾黒熊』。台湾黒熊は台湾の固有亜種で、絶滅が危惧され保護対象となっているタイワンツキノワグマのこと。この作品を通してタイワンツキノワグマの美しさを知ってもらうだけでなく、タプリー・シートン総督とサステナビリティや生命の美を尊重することの重要性を分かち合いたい考え。
 
ティモシー・ハリス首相
芸術家の盧関中さんが作った『菩提心』と名付けた壺。緑色の葉は土に根を下ろすサツマイモで、台湾人の強靭な精神を象徴している。小さく描かれた黄色の菩提樹の葉は、台湾人の勤勉と努力が黄金を作り出すというイメージ。セントクリストファー・ネイビスの国旗と同系色の赤、黄、緑を基調としており、同国の隆昌を願う。
 
マーク・ブラントリー外務大臣
屏東県三地門郷にあるアトリエ「璞瓦麓工作室」で創作活動を行う尼誕・達給伐歴(Nitjan Takivalit)さんの作品で『パイワン族-盾牌勇士』。盾と矛を持って集落を守る先住民族の雄姿を表現したもので、勇敢に守ることを象徴している。マーク・ブラントリー外務大臣は、ネイビス島の首相を兼任し、ネイビス島を守っている。この作品を通して、セントクリストファー・ネイビスの政府と共に、両国の固い友情を守って行きたいと願う中華民国政府の気持ちを伝える。
 
■セントビンセント・グレナディーン
フレデリック・バランタイン総督
新北市鶯歌区にある陶磁器ブランド「安達窯(Anta Pottery)」の作品『描金彩絵水滴瓶-タイワンザル』。タイワンザルの生き生きとした姿を通して、フレデリック・バランタイン総督に台湾の生物多様性について知ってもらいたい考え。
 
ラルフ・ゴンサルヴェス首相
先住民族の一つ、パイワン族の芸術家イタン・バワワロンさんの作品『紋砌刻画-大地』。植物の葉脈と海の波の模様で転と線を表現。『太陽紋』はパイワン族の社会における貴族階級を、いくつかの「円」はさまざまなエスニシティが共生する土地を意味する。人類と大地の共生や、台湾とセントビンセント・グレナディーンがサステナビリティ、共生、そして共に良い世界を築くために努力していくことへの願いが込められている。
 
■セントルシア
ネヴィル・セナック総督
陶磁器ブランド「1300」の作品『手護』。手のひらをイメージする外観は、国家元首としてセントルシアを守るネヴィル・セナック総督を彷彿とさせる。今年はセントルシアの独立40周年に当たる。この作品を通して、ネヴィル・セナック総督と共にセントルシアの独立40周年を祝い、台湾とセントルシアの友好関係を深めたい考え。
 
アレン・シャスネ首相
芸術家の李国欽さんの作品『昂首闊歩-台湾水牛』。台湾は農業など各分野でセントルシアと協力プロジェクトを展開し、豊富な成果を挙げている。水牛は台湾とセントルシアの国民が一歩一歩努力してきたことの象徴であり、地に足のついた両国の固い友情を代表するものである。
 

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