2024/04/28

Taiwan Today

政治

蔡総統、セントクリストファー・ネイビス連邦を訪問

2019/07/16
カリブ海諸国を訪問中の蔡英文総統(写真左から3人目)は現地時間14日、セントクリストファー・ネイビスのハリス首相(写真右から3人目)と共に、「技能教育協力に関する二国間協定」の調印に立ち会った。写真左は外交部の呉釗燮部長、右はセントクリストファー・ネイビスのShawn Richards副首相。(総統府)
カリブ海にある国交樹立国4か国を訪問する「自由民主永続之旅(=持続可能な自由民主の旅)」と名付けた外遊を展開する蔡英文総統は現地時間13日夜(台北時間14日午前)、セントクリストファー・ネイビスに到着した。
 
蔡総統は現地時間14日、まずセントクリストファー・ネイビス連邦を構成するネイビス島の北西部、ピニーズビーチを訪れ、景観公園の建設予定地で起工式に参加した。蔡総統は、「この公園の建設準備に当たり、特別なアイディアを盛り込むことにした。それは、台湾とセントクリストファー・ネイビスの子どもたちがそれぞれの国について描いたモザイク壁画を製作することだ。将来、ここに完成する斬新な公園が、我々の厚い友情のあかしとなることを期待している」と述べ、ネイビス島での景観公園建設を通して、両国の協力関係がますます緊密なものとなり、観光分野での人的往来も増えるよう期待を寄せた。
 
蔡総統は現地時間14日夜(台北時間15日午前)、セントクリストファー・ネイビス連邦のティモシー・ハリス(Timothy Harris)首相が設けた晩餐会に出席し、中華民国(台湾)とセントクリストファー・ネイビスの技能教育協力に関する二国間協定の調印式に立ち会った。
 
蔡総統は晩餐会の席で、「台湾とセントクリストファー・ネイビスはタイムゾーンの上で、地球半周分ほど離れているが、その距離が我々の友情を引き裂くことはない。我々は36年間にわたる外交関係を持ち、特に最近2年間はタプリー・シートン(Tapley Seaton)総督やハリス首相、ショーン・リチャーズ(Shawn Richards)副首相、マーク・ブラントリー(Mark Brantley)外務・航空大臣が相次いで台湾を訪問するなど、両国のパートナー関係はますます緊密なものになっている」と挨拶した。
 
蔡総統はまた、「我々はさまざまな協力プロジェクトを展開しており、かつての農業、食品加工分野から、最近の気候変動への適応能力向上、公衆衛生協力、道路監視システム計画など、いずれも台湾がハリス首相率いる政府のチームと共同で促進してきたものだ」と述べた。その上で、「我々の目標は明確だ。それはセントクリストファー・ネイビスを、カリブ海地域において安全且つ持続可能な観光地にすることだ」と強調した。
 
ハリス首相は、「セントクリストファー・ネイビスにとって、台湾の国家元首を迎えるのは3回目のことだ」とした上で、「前回から数えると6年ぶりのことであり、台湾の政府関係者と再び交流することができて大変光栄に思う」と述べた。
 
また、これに先立って中華民国外交部(日本の外務省に相当)の呉釗燮部長(=大臣)とリチャーズ副首相が、技能教育協力に関する二国間協定を調印し、蔡総統とハリス首相が証人として立ち会った。この協定は、セントクリストファー・ネイビスがより完全な職能教育システムを立ち上げ、マンパワーの素質と労働力を全面的に引き上げるのに台湾が協力するというもの。
 
翌15日午後(台北時間15日午前)には、セントクリストファー・ネイビス総督府で開催された歓迎の式典と植樹式に出席した。この式典でシートン総督から蔡総統に対して勲章「Order of Saint Christopher and Nevis」が贈られた。
 
蔡総統は「1983年、セントクリストファー・ネイビスが独立、建国した際、最初に外交関係を結んだのが中華民国(台湾)だった。当時、両国の国交樹立に尽力したのがシートン総督であり、そのシートン総督から勲章を受けることの意義は非常に大きい」と感慨深く語った。
 

ランキング

新着