ルクセンブルク経済省外国貿易・投資振興局のDaniel da Cruz局長は19日、代表団を率いて、台湾において科学技術の振興に関する行政を担当する科技部（日本の文部科学省に類似）を訪問した。代表団はまた、ハイテク・スタートアップを支援する国際科技創業基地（TTA）と交流し、スタートアップ関連のイベントを開催した。
TTAは5月、ルクセンブルクで開催された欧州最大規模のテックイベント、ICT Springに招待を受けて、参加した。さらに同イベント開催期間中に、Daniel da Cruz局長と会談し、意見交換や提携方針を討議したほか、台湾側はTTAへの招待を提案、今回の訪問が実現した。
Daniel da Cruz局長はイベントのスピーチで、「台湾はルクセンブルクにとって、とても重要な貿易相手国。両国は多くの共通点を持ち、共にハイテク産業におけるイノベーションの先駆者だ。このほか、双方のスタートアップ生態系においては、相互補完関係が成り立ち、事業が市場開拓をするための優れたプラットホームを提供する」と述べた。Daniel da Cruz局長はまた、今回、台湾を訪問した目的の一つとして、台湾のハイテク技術運用の優位性を重要視しており、今後の提携の可能性を探る狙いがあることを挙げた。