2024/05/06

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政治

教育部「台湾奨学金」、今年度は留学生440名に給付

2019/07/31
教育部(日本の文部科学省に類似)は2004年に「台湾奨学金」を開設し、台湾の大学や大学院への留学を希望する外国人学生に奨学金を提供してきた。受給者は現在までに約2,500名に上る。2019学年度は440名に「台湾奨学金」を給付する。中華民国(台湾)が世界各地に設置する在外公館では夏休み期間を利用して、今年の奨学生に対する説明会を開催している。写真左上から時計回りに、マレーシア、メキシコ、トルコ、インドでの説明会の様子。(教育部公式サイトより)
教育部(日本の文部科学省に類似)は2004年、各国の優秀な学生が台湾に留学して学位を取得し、台湾の優れた学術及び教育環境を経験し、且つ台湾の人々と友好を深めることができるよう、「台湾奨学金」を開設した。現在までに約2,500名がこの制度を利用し、台湾で学んでいる。2019学年度は中華民国(台湾)の在外公館65ヶ所を通して応募のあった440名に「台湾奨学金」を給付することを決めた。なお、教育部では中央政府が展開する「新南向政策(東南アジア、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドを含む18カ国との関係強化を目指す政策)」に合わせ、2017年以降、これら18カ国に対する定員を85名増やしている。
 
教育部はこのほか、台湾での語学留学を目的とする外国人を対象とした「教育部華語文奨学金」も提供している。今年は在外公館59ヶ所を通して応募のあった458名にこの奨学金を提供することを決めている。
 
教育部が実施する「台湾奨学金」の奨学生は、台湾の在外公館と受け入れ先となる台湾の大学が厳正な審査を実施して決めている。また、世界各地の在外公館では夏休みの期間を利用して、奨学生が台湾渡航前に十分な準備ができるよう、「台湾奨学金」の授与式や事前説明会を開催している。説明会では、台湾留学経験者が台湾での体験について話したり、在外公館の職員から奨学金に関する規定、ビザの申請手続き、それに台湾での留学生活における注意事項などが伝えられたりする。
 
マレーシアで行われた説明会では台北駐マレーシア経済文化弁事処の洪慧珠処長が、メキシコで行われた説明会では台北駐メキシコ経済文化弁事処の鄭正勇処長が、期せずして同じように、奨学生が双方の交流の重要な架け橋になることを強調し、学業に専念すると同時に、台湾の自由や民主主義を体験し、おもてなし好きな台湾人と友達になって欲しいと呼びかけた。
 
台北駐インド代表処と台北駐トルコ代表処で行われた説明会では、台湾留学経験者が登壇し、新奨学生に対して台湾での留学経験や生活について説明した。そのうち、トルコの説明会に参加した台湾留学経験者2名は、現在トルコの中央政府で要職についているという。アメリカの台北駐ニューヨーク経済文化弁事処と台北駐ヒューストン経済文化弁事処は、説明会で台湾観光に関する情報誌や台湾の特産品などを提供し、これから台湾で生活する奨学生たちに「台湾の味」を体験してもらった。
 
教育部では、これらの奨学生たちとの交流を継続するため、2018年に「SIT (Study in Taiwan)人材データベース」を設置した。「台湾奨学金」の奨学生が自身の経験を語るなどの関連イベントを通して、奨学生たちに台湾留学アンバサダーとして活躍してもらい、より多くの優秀な留学生を台湾に引き付けたいと考えている。
 
なお、教育部「台湾奨学金」に関する日本語での情報は、台北駐日経済文化代表処(東京都港区)の公式サイト「台湾奨学金」のページを参照のこと。
 

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