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国立交通大学研究チームが米ロボコン参加資格獲得

2019/08/13
国立交通大学の研究グループ、チームNCTU。 DARPA が主催するロボットの地下空間探査技術を競うコンテスト、「サブタレイニアン・ チャレンジ」の出場資格を得て、12日に米ピッツバーグに向けて出発した。世界の名門校などの研究チームを相手に健闘を誓った。(国立交通大学提供、中央社)

台湾北部・新竹市の国立交通大学の研究チームNCTU(国立交通大学の英語名 National Chiao Tung Universityの頭文字)は12日、米国国防総省国防高等研究計画局(DARPA) が主催するロボットの地下空間探査技術を競うコンテスト、「サブタレイニアン・ チャレンジ(Subterranean Challenge、地下チャレンジ)」に参加するため、米国・ピッツバーグへ向けて出発した。このコンテストは、2021年までの3年間にわたって行われ、世界から選ばれたトップクラスの大学が参加する。チームNCTUは、5月にコンテスト出場資格審査をパスし、台湾で初めてDARPA主催のロボコンに参加するチームとなった。

DARPAが主催するロボコンは、工学系科学技術に関するコンテストで、世界においてトップレベルとされている。2007年に行われた無人ロボットカーレース、「アーバン・チャレンジ(Urban Challenge)」は、昨今、開発が盛んな自動運転技術の進化を促すきっかけともなった。

サブタレイニアン・ チャレンジでは、トンネル、地下都市、地底洞窟の3つの異なる環境が設定されている。参加チームは、最先端のロボット操作技術を駆使して、地下空間をマッピングしながら、自動巡回、探索を行わなければならない。決勝戦に当たるファイルイベントは2021年に行われる予定。

チームNCTUはこのほか、2018年に開催された自律航行する無人船のコンテスト「2018 Maritime RobotX Challenge」で、5位入賞という実績を持つ。

チームNCTUを指導するのは、国立交通大学電機工学部王学誠助理教授(Assistant Professor)。王助理教授によると、サブタレイニアン・ チャレンジに参加するチームは、世界の名高い大学の博士課程に学ぶ学生または博士課程を修了した研究者グループや企業とスタートアップによる共同研究グループだという。そのような優秀な参加チームの一つに、チームNCTUが選ばれことについて王助理教授は、「非常に名誉なこと」と強調した。

チームNCTUのリーダーを務める国立交通大学工学研究所(大学院)の学生、呂承龍さんは、「台湾の学生の実力や粘り強さは、海外においても引けを取らない。絶対に海外の第一線で活躍する研究チームと互角に渡り合うことができる」との意気込みを述べた。

チームNCTUの競合相手となる参加チームは、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHチューリッヒ)、米国のカリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)、カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)、カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology) 、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)、NASAジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)、韓国科学技術院(Korea Institute of Science and Technology)などの名門校や著名な研究機関。

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