2024/05/04

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天空の城「十三層遺址」、幻想的にライトアップ

2019/09/16
台湾電力公司は13日夜より、別名「天空の城」と呼ばれる鉱山施設跡「十三層遺址(=遺跡)」のライトアップをスタートした。屋外に設けられた舞台では、ライトアップされた「十三層遺址」を背に、パフォーマンスグループ「優人神鼓(Uシアター)」がダイナミックな太鼓のパフォーマンスを披露した。(中央社)
台湾電力公司は中秋節(旧8月15日。今年は新暦9月13日)となった13日夜、新北市(台湾北部)、基隆市(台湾北部)、中華文化総会(会長:蔡英文総統)と協力し、別名「天空の城」と呼ばれる鉱山施設跡「十三層遺址(=遺跡)」のライトアップを行った。来賓たちが手に持ったトーチでファイヤーピット(焚き火台)に火を近付けると、90秒間の光のショーがスタートし、幻想的な照明によって「十三層遺址」の姿が闇夜に浮かび上がった。屋外に設けられた舞台では、ライトアップされた「十三層遺址」を背に、太鼓と舞踊をミックスした台湾のパフォーマンスグループ「優人神鼓(Uシアター)」がダイナミックなパフォーマンスを披露した。「十三層遺址」は今後、午後6時から9時までライトアップされる。
 
新北市文化局によると、「十三層遺址」のライトアップは台湾電力公司が推進する「新北金瓜石第一期パブリックアート設置計画」の一環となるもの。この計画は、2018年5月に新北市公共芸術審議会で可決された。
 
ライトアップは、米ニューヨーク「自由の女神」など有名スポットの照明を手掛けたことで知られる照明デザイナーの周錬氏と、有名な照明デザインチームである一隠照明設計顧問(YI.ng Lighting Design Consultant)が共同で手掛けた。
 
一隠照明設計顧問のチーム責任者である照明デザイナーの朱文英さんによると、「十三層遺址」のライトアップには、15種類の異なるワット数と角度から、合計約360組の照明器具を設置した。設計だけで2年の歳月をかけ、今年5月から照明器具の設置に取り掛かった。地形が複雑なことから、人の手で照明器具や器材を運搬しなければならず、非常に大変な作業だったと振り返る。
 
新北市文化局によると、「十三層遺址」は2007年に新北市の歴史建築物に指定され、「水湳洞選錬廠」と命名された。日本占領時代に作られた鉱山施設跡で、金や銅などの選別や精錬が行われていた。現在でも基本的な建築構造物が保存されており、新北市にとっては当時の歴史を偲ぶ貴重な鉱業遺跡となっている。台湾電力公司は1980年代後期に「十三層遺址」の管理を任された。
 

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