2024/05/05

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政治

台湾の出版社が漫画フェス、漫画家17人によるリレー漫画開催中

2019/09/18
大辣出版は「大人のためのコミック」をテーマに「第1回グラフィックノベルフェスティバル2019」を28日、29日に開催する。作品の展示のほか、コミックマーケットやセミナー、17人の漫画家によるリレー漫画も企画した。写真はトップバッターの小荘さんの作品。(文化部文化創意産業推動服務サイトより)
台湾で大人の読者を対象としたコミックを刊行している出版社、大辣出版は、28日と29日に「第1回グラフィックノベルフェスティバル2019」を開催する。テーマは「大人のためのコミック」。
 
大辣出版の黄健和総編集長は長年に渡って、フランスで毎年開催される欧州最大規模の漫画イベント、アングレーム国際漫画祭(Festival International de la Bande Dessinée d'Angoulême)に、訪問団を率いて参加した経験から、漫画業界の偉大さを実感してきたという。そのため黄編集長は、そのような大きなイベントを台湾でも再現し、台湾にも漫画イベントがあることを多くの人に知ってもらいたいと考えている。
 
「第1回グラフィックノベルフェスティバル2019」の企画の一つとして、17人の漫画家によって話をつなげていく「オンラインリレー漫画」がある。12日から開始し、一番手は台湾漫画賞の最高峰、ゴールデン・コミック賞(金漫奨)受賞者で、作品の版権が海外にも販売されるほどの人気を持つ小荘(Xiao-Zhuang、本名:荘永新)さん。小荘さんは、Facebookページ「小荘広告人手記」に作品を発表し、二番手として、陳沛珛(CHEN Pei-Hsiu)さんを指名した。
 
この「オンラインリレー漫画」は、1日1人の漫画家が作品を発表し、話をつなげていくもの。指名された漫画家は、必ず1日の内に話の続きを発表しなくてはならず、スタイルやストーリーに制限はない。17日間に渡って行われ、最終日は第1回グラフィックノベルフェスティバル2019の開幕初日にあたる。17人すべての漫画家による作品は、同フェスティバルのために刊行する「G-Papersグラフィックノベル報」に収録され、漫画ファンたちに配布される。
 
第1回グラフィックノベルフェスティバル2019の開催場所は、芸術映画の重要なプラットフォームとなっている台湾北部・台北市の「光點華山電影館(SPOT-Huashan)」の影像穿廊(展示スペース)と多功能藝文廳(イベントホール)。入場無料のコミックマーケットやセミナーもある。台湾の出版社や漫画家が参加するだけでなく、パリ、香港、北京などからも漫画業界における重要人物が招かれる予定だ。大辣出版のグラフィックノベルフェスティバルは、台湾で初めてのグラフィックノベルをテーマとした漫画フェスとなっている。

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