カリブ海に位置する中華民国（台湾）の国交樹立国、セントルシアは今年独立40周年を迎えた。セントルシア大使館は15日、台湾北部・台北市内で独立40周年を記念するコンサートを開催した。台湾及びセントルシアの音楽家やダンサーがパフォーマンスを披露し、両国の友好関係の新たな発展に期待を寄せた。
セントルシアは1979年2月22日、イギリスからの独立を宣言した。今年はそれから満40年となる。セントルシア大使館は15日、台北市にある私立実践大学のキャンパスでコンサートを開催。台湾及びセントルシアの音楽家やダンサーなどがパフォーマンスを行った。
セントルシア大使館のEdwin Laurent大使は冒頭の挨拶で、セントルシアと台湾の協力関係は良好で、両国の国益のために一丸となって努力していると指摘。このコンサートは両国の絆をより深めるものだと述べた。また、台湾は長くセントルシアの発展に寄与しており、セントルシアもまた国際社会においてたびたび台湾のために発言していると述べた。
Edwin Laurent大使はさらに、両国の政府関係者の交流は非常に活発だが、同時に国民同士の相互交流も引き続き強化しなければならないと指摘。セントルシアが台湾でこうしたコンサートを開催するのはこれが初めてであり、両国の友好関係がさらなる発展を迎える可能性があると期待を寄せた。
コンサートは台北愛楽管弦楽団によるカルテット（四重奏）によって幕を開けた。続いて台湾の振付師である蔡博丞（Benson Tsai）さんが芸術総監を務めるダンスカンパニー「丞舞製作団隊」（B.Dance）がコンテンポラリーダンスの作品を披露。また、カリブ海で高い人気を誇るジャズミュージシャン、Boo Hinksonさんも登場した。
このほか、10日に総統府前で行われた双十国慶節（10月10日。中華民国の建国記念日に相当する）のパレードで注目を浴びたセントルシアのカーニバルダンスグループ「Tribe of Twel」もこの日、実践大学のキャンパスで双十国慶節当日に見せたパフォーマンスを再披露。セントルシアの建国にまつわる物語も披露され、大勢の学生たちが足を止めて見入っていた。