2024/05/01

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台湾絵本作家の幾米さん、スペインで作品展

2019/10/16
スペイン・マドリードにあるABC美術館で、8日から開催されている台湾の人気絵本作家、幾米さんの特別作品展「看不見的存在(Lo esencial y lo invisible、見えない存在)」の展示スペース。(文化部ニュースサイトより)
中華民国(台湾)駐スペイン代表処は、スペイン・マドリードにあるABC美術館(Museo ABC)と提携し、台湾の人気絵本作家、幾米(ジミー・リャオ)さんの特別作品展「看不見的存在(Lo esencial y lo invisible、見えない存在)」を8日から開催している。作品展は、かつて開催された幾米さんの作品展で最多となる174点のオリジナル作品を紹介している。会期は2020年1月26日まで。
 
幾米さんは、スペイン語圏において、台湾の中で最も人気のある絵本作家だ。2012年には、作品集「幾米畫冊創作精選(Jimmy Liao A Collection)」がスペイン文化省の2012年度最優秀芸術図書に選ばれた。スペイン語に翻訳された幾米さんの絵本は20冊を超え、スペイン語圏の愛読者は、中国語圏に次いで2番目に多い。今回の作品展のキュレーターを務めるABC美術館のInmaculada Corcho館長は、「この世界における真実というのは、私たちが目にしているものではない。幾米さんの作品の中でしか真実の存在を見ることができない」と強調した。作品展は、幾米さんが描き出したテーマ、キャラクター、シーンから3つのテーマに分けられている。幾米さんの繊細な作品や詩情豊かな文章を通して、鑑賞者は幾米さんが20年に渡って絵本作家として歩んできたプロセスを探求できるよう企画されている。
 
ABC美術館は、2010年に創設され、100年以上の歴史があるスペインの新聞社、「ABC」が運営する芸術文化拠点となっている。ABCが1891年の創刊以来、掲載されたイラスト20万点近くを主に収蔵しており、イラストや漫画を展示するスペインで最も有名な美術館でもある。
 
8日の開幕式典には、幾米さんも出席した。式典前に幾米さんのトークショーが行われ、創作プロセスを観客と共有した。11日は、スペインの出版社、Barbara Fiore Editoraが、マドリードの中心地カジャオ広場(Plaza de Callao)そばの大型書店FNACにて、幾米さんのサイン会を開催し、400人以上の愛読者が訪れた。サインを待つ人の長い列ができるほどで、ここからも幾米さんのスペインでの人気の高さがうかがえる。
 
作品展の詳細は下記ホームページを参照のこと。
https://museo.abc.es/exposiciones/2019/10/jimmy-liao/1513573

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