2024/05/07

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政治

国際ワルシャワ発明展、台湾は3つのプラチナ賞を受賞するなど世界2位に

2019/10/18
ポーランドで行われた第13回国際ワルシャワ発明展で中華民国(台湾)がプラチナ賞3、金賞19、銀賞14、銅賞3を獲得し、参加した国別で2位の好成績を上げた。写真は台湾の代表チームとその関係者。(中華創新発明学会提供、中央社)
ポーランドで行われた第13回国際ワルシャワ発明展(International Warsaw Invention Show, IWIS)で中華民国(台湾)がプラチナ賞3、金賞19、銀賞14、銅賞3を獲得し、参加した国別で2位の好成績を上げた。今年の国際ワルシャワ発明展には25カ国から400点あまりの作品が参加、中華民国(台湾)からの作品はそのうち48点で、総合成績では開催国に次ぐ2位となった。
 
台湾の受賞作品のうち最も注目されたのは、空軍航空技術学院の助教授でもある徐子圭大佐と国立屏東科技大学(台湾南部・屏東県)の戴昌賢校長が共同開発した船で、空気と水から軽油を作り出す機能を備える。20トンの大型タンカーならば、台湾から南極まで半年かけて往復する間に、海水と空気を使うだけで20トンの軽油を持ち帰ることが出来るという。開発者たちが「グリーンエネルギー技術のノアの方舟」だと豪語するこの発明、「具風光浪耦合能源擷取及潔浄能源動力系統船舶」(風・光・波を結合したエネルギーの取り出し機能とクリーンエネルギーの動力システムを備えた船舶)は今回の発明展における最高賞のプラチナ賞を受賞した。
 
「中華民国軍の発明王」と称され、蔡英文総統から直接表彰されたこともある徐子圭大佐は、従来の様々なグリーンエネルギーの開発はこの船を作り出すためだったと強調している。徐大佐によれば、従来型のグリーンエネルギー産業が電気の貯蔵に特化していたのと異なり、今回の発明は圧縮空気を動力にするもので、船が風、太陽、波からエネルギーを取り出す革新的なシステム。電力を生み出すのみならず、空気から取り出した二酸化炭素と海水を電解した水素を反応させ、さらに波のエネルギー(波力)と太陽光を熱源としたエネルギーの仕組みで圧縮空気による交互震動作用と解離を引き起こし、軽油とメタノールを生成するという。
 
 

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