2024/05/04

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政治

IMD世界スマートシティランクで台北市が7位

2019/11/11
スイスIMDと国立シンガポール工科デザイン大学が共同でまとめたスマートシティレポートは、各都市の市民からの意見をもとにランク付けしたもの。台北市はアジア地区で2番目の世界7位となった。(台北松山空港サイトより)
スイス・ローザンヌに拠点を置く世界でもトップクラスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)と国立シンガポール工科デザイン大学(Singapore University of Technology and Design)が共同でまとめたレポート、「2019IMD世界スマートシティ・ランキング(IMD Smart City Index 2019)」が先ごろ発表され、台湾北部・台北市は7位にランクインした。
 
IMDは過去2年間、世界102都市を対象とした調査研究を行ってきた。今回発表されたレポートは、専門家や学者による分析・評価に重点を置いた他のレポートとは違い、各都市の市民120人に対する聞き取り調査を実施し、市民からの率直な意見をもとに、その都市のハード面(施設)とソフト面(サービス)での評価をランク付けしたもの。調査項目のうち、「政府は市民のニーズに重点を置き、ハイテク技術を適切に活用して市民の生活の改善に努めているかどうか」は、その都市がスマートシティ化しているかを評価する重要な判断ポイントとなっている。
 
今回のレポートにおける台北市の総合評価はAだった。台北市は7位となり、アムステルダム、サンフランシスコ、バンクーバー、シドニー、プラハ、東京などの世界主要都市より順位が高かった。アジア地域では、1位となったシンガポールに次いでのランクインで、それに次ぐ香港の順位は37位だった。
 
同レポートによると、台北市は調査項目36個のうち、芸術・文化活動に関するリソース、無料の公共Wi-Fiスポット、環境保護のためのリサイクルサービス、医療リソース、公共交通機関のチケット購入に対する利便性、医療機関への予約システムの効率化などで、市民から特に高い評価を得た。
 
その他、市民からの称賛を得ていたのは、オープンプラットフォームを介して自治体の政策や予算を閲覧・監督できること、オンラインプラットフォームによる行政機関の書類手続きが可能なこと、公共施設のメンテナンス・修理が適時行われていること、映像システムの網羅で市民の安全を保障していること、新規の起業家に対する便利なオンラインサービスを提供していることなどが挙げられ、台北市が推進している「スマートシティ」実現に向けた努力の成果が表れていると言える。

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