2024/04/29

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米ディスカバリーチャンネルの新番組、南港での土地開発を全工程記録へ

2019/11/11
米「ディスカバリーチャンネル」が新番組で、台湾のタイヤメーカーによる台北市での土地開発プロジェクトを取り上げる。4年間かけて建築工法や耐震性などを全て記録するという。写真は発表記者会見。左は「ディスカバリーチャンネル」でグレーターチャイナ地区を担当するAbram Sitzer氏。右が南港輪胎の林学圃名誉董事長(会長)。(中央社)
世界最大のドキュメンタリー専門チャンネル、米「ディスカバリーチャンネル」による新番組『打造未来之都』(未来の都市を造りだす)が、台湾の大手タイヤメーカー、南港輪胎株式会社(ナンカンタイヤ)による台湾北部・台北市南港区の土地開発プロジェクト「世界明珠」を取り上げることになった。4年間かけてその建築工法や耐震レベル、環境保護への取り組みを記録していく。代表的なケースを通じて、台湾の文化的特色と建設を支えた裏方たちを紹介するという。「ディスカバリーチャンネル」が8日に開いた、『打造未来之都』始動の記者会見で明らかにした。
 
「ディスカバリーチャンネル」グレーターチャイナ地区の総合プロデューサーで、オリジナル番組の総監督も務めるAbram Sitzer氏が記者会見で述べたところによると、過去25年来、台湾で製作したオリジナル番組では各地の歴史や文化、科学技術などを伝えてきた。そして最近では台湾北部・台北市と同北東部・宜蘭県を結ぶ雪山隧道(雪山トンネル)や同中部の台中市に出来た国家歌劇院の建築工法並びにそれらを裏方として支えた人々を紹介して大好評だったことから、今回の新番組でも代表的な案件を選んで取り上げていくことになった。
 
南港輪胎による開発プロジェクト「世界明珠」では耐震レベルが強化される予定で、住宅部分のビルでは加速度0.41G(震度7の揺れに相当)を想定するなど、耐震性は第4原子力発電所(台湾北部・新北市、密封されており未稼働)と同レベル。また、環境保護への意識も取り入れられており、耐震性と環境保護を兼ね備えた代表的なケースとなっている。
 
「世界明珠」は、オーストラリアのシドニー・オペラハウス、マレーシアのペトロナスツインタワー、台北市内の超高層ビル・台北101、台中国家歌劇院などに続く、世界の指標となる建築物だという。南港輪胎では、今回「ディスカバリーチャンネル」によって記録され、番組として放送されることは実際の建設に携わるチームにとって大きなプレッシャーだとしながらも、「代表的な国際スポーツ大会であるワールドカップに出るようなもので、台湾に恥をかかせるわけにはいかない」と話している。
 
「世界明珠」計画では最上級のオフィスビル2棟、高級マンション6棟の合わせて8棟が建てられる予定で、計画では2023年末に完成する。
 
 

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