2024/05/08

Taiwan Today

政治

台湾在住のPaulin Batairwa神父、教皇庁諸宗教対話評議会の次官補に

2019/11/13
台湾で長年布教活動を行っているコンゴ出身のPaulin Batairwa(中国語名は鮑霖)神父(写真)が、教皇庁諸宗教対話評議会のナンバー3のポストである次官補に就任することが決まった。Paulin Batairwa神父は現在、私立輔仁大学宗教学系で副教授を務める。(私立輔仁大学サイトより、中央社)
台湾で長年布教活動を行っているコンゴ出身のPaulin Batairwa(中国語名は鮑霖)神父が、ローマ教皇フランシスコの任命により、教皇庁諸宗教対話評議会のナンバー3のポストである次官補に就任することが決まった。台湾カトリック教会による諸宗教対話の取り組みがローマ教皇庁に評価されたことを意味する。
 
イタリアのカトリック教系メディアACI Stampaの報道によると、この人事はローマ教皇庁と台湾との友好関係を象徴するもの。バチカン(ローマ教皇庁)は2018年、長年対立してきた司教の任命権問題で中国政府と暫定合意した。しかしその後、ローマ教皇庁の中国への歩み寄りを懸念する声が高まっている。報道では、こうした中、ローマ教皇庁の高官が昨年台湾で行われた複数のカトリック教系の大型イベントに相次いで出席したことは特筆すべきことだとも指摘している。
 
現在、教皇庁諸宗教対話評議会の議長はミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット(Miguel Angel Ayuso Guixot)枢機卿が務める。ミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット枢機卿は2018年に台湾を訪問し、高雄で開催されたカトリック教の修道女と仏教の尼僧による初めての諸宗教対話に出席している。
 
Paulin Batairwa神父は現在、私立輔仁大学(台湾北部・新北市)宗教学系(=宗教学部)で副教授として働いている。「台湾天主教団宗教交談委員会」の執行秘書でもあり、長年台湾における諸宗教対話に力を入れている。今年5月、台湾の仏教団体「中国仏教会」の浄耀法師の一行のバチカン訪問と、ローマ教皇フランシスコへの謁見を成功させた立役者でもある。
 
台湾では1995年、カトリック教と仏教の初の諸宗教対話が佛光山(台湾南部・高雄)で行われた。昨年は初めて、女性を中心とした「修道女と尼僧」による諸宗教対話も台湾で行われた。
 
 

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