2024/05/06

Taiwan Today

政治

インドのイベントで中華民国国旗を塗りつぶして放送、外交部が厳重抗議

2019/11/14
台湾のダンサー、Monkey Kingさんが出場したブレイク・ダンスバトル・トーナメント「Red Bull BC One」(インド・ムンバイ)決勝戦のテレビ中継画面で、中華民国(台湾)の国旗が灰色に塗りつぶされていた。外交部は強い不満を示すと共に、主催機関等に対して厳重抗議を行った。(「Red Bull BC One」YouTubeサイトより、中央社)
外交部(日本の外務省に相当)は13日、台湾のダンサー、Monkey Kingさんがインド・ムンバイで行われたブレイク・ダンスバトル・トーナメント「Red Bull BC One」に出場した際、決勝戦のテレビ中継画面で中華民国(台湾)の国旗が灰色に塗りつぶされていたことを受け、強い不満を示すと共に、厳重抗議を行ったことを明らかにした。
 
外交部は、主催機関と清涼飲料水「レッドブル(Red Bull)」で知られるオーストリアのRed Bull社に対し、国旗画面を元に戻すよう強く求めたほか、スポーツや運動競技は中立・自主の立場に立ち戻り、いかなる政治的干渉も受けるべきではなく、海外の視聴者に誤解を与えたり、ひいては国旗のデザインを故意に塗りつぶしたりするべきではないと訴えた。
 
外交部はまた、主催機関は世界のあらゆる出場ダンサーやアスリートたちが平等な立場でトーナメントに出場できるようにし、それぞれの尊厳を確保してこそ選手たちの優れた演出を引き出すことができ、国際的な信用も維持できるだろうと伝えた。
 
外交部はすでに、現地の在外公館を通して主催機関とRed Bull本社に対し、今回の件についての説明と改善を求めている。また、Red Bull社は世界的に名の知られたスポーツイベント主催会社であることから、「中立の立場を維持すること。中国の政治的圧力に屈し、台湾人選手に対して差別的待遇を行わなこと」などを求めた。
 
国旗を塗りつぶすということは、あってはならない行為である。このため外交部は、直ちに改善を求めると同時に、台湾人選手を矮小化する可能性のある、いかなる不当な行為も避けたいと指摘している。こうした行為はRed Bull社の国際社会における名声や企業イメージのダウンにつながるだけでなく、台湾の国家的地位と国民の尊厳を失う可能性があるためだ。
 
台湾の選手や民間団体が海外で行われる専門分野で交流を深めるイベントに参加し、不公平な待遇に遭遇したことについて、外交部は強い不満を示すと共に、今後も主催機関や企業本社に対して改善を求めるとしている。外交部としては、台湾の住民及び選手たちのために、しかるべき権益を確保することで、一丸となって国家の尊厳を守りたい考え。
 

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