2024/05/03

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来年の台湾ランタンフェス、メインランタンは高さ15mの「巨木」に

2019/11/18
交通部観光局が主催する2020年の台湾ランタンフェスティバルは来年2月8日から23日まで台湾中部の台中市で開かれる。メインランタンは高さ15メートルの「巨木」のオブジェに。写真は来年の台湾ランタンフェスティバルのポスター。(交通部観光局サイトより)
交通部観光局(日本の観光庁に相当)が主催する2020年の「台湾燈会」(台湾ランタンフェスティバル)は来年2月8日から23日まで台湾中部の台中市で開かれる。メインとなる展示エリアは同市の后里森林パークエリアで、17日にはメインランタンの設置予定地で設置の鍬入れが行われた。セレモニーでは関係者が同ランタンフェスティバルにおけるランタンなど各施設の安全な施工とイベントの成功を祈った。
 
台中市は2003年と2015年にも観光局主催のランタンフェスティバルを開催しており、来年は3度目。メインランタンは著名なアーティストの林舜龍さんがデザインした、「森生守護」(森林の生態系保護)がテーマの大型芸術作品だという。作品は「大地の母」をイメージの軸とした高さ15メートルの「巨木」。それが様々な光の効果によって大自然に脈々と流れるエネルギーを表現し、人々に環境保護について深く考えさせる。メインランタンが放つ輝きに森林のイメージが重なり、数々のイメージや風景が映し出される。なお、このメインランタンはランタンフェスティバル終了後も「地元のランドマーク」としてそこに残される予定で、将来は台中市后里区を訪れる行楽客にとって外せない観光スポットになるものと期待される。
 
台湾ランタンフェスティバルが重視する「持続可能な生態系」、「自然との共存」といったメッセージを伝えるため、観光局は后里森林パークエリアのランドマークとなっている「聆聴花開的聲音」(The Sound of Blooming=開花の音に耳を澄ます)や「四口之家」(四人の家)などの施設を再利用するほか、設備のグレードアップや夜間のライトアップ効果などを通じて、一昨年の11月から昨年4月まで開かれた台中フローラ世界博覧会で大好評だったインスタレーション・アートを台湾ランタンフェスティバルの開催期間中に生まれ変わった姿で再び展示する。「The Sound of Blooming」は高さ15メートルに及ぶ球体のキネティック・アート作品(動く美術作品)。「四人の家」は生態保護の機能が備わったグリーン建築で、いずれも台中フローラ世界博覧会のために作られた。
 
メインランタンの「森生守護」とサブランタンの「福賜大地」などはイベント終了後も残し、ランタンフェスティバルの効果の派生を図るとともに、「持続可能な生態系」をテーマとした新たなランタンフェスティバルのマイルストーンとする。
 
台湾ランタンフェスティバルは来年で31回目。「森の奇異で幻想的な境地」を展示のテーマとしている。
 
 

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