2024/05/03

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台湾の気象衛星「獵風者(トリトン)」、2021年に打ち上げへ

2019/11/19
財団法人国家実験研究院(NARLabs)国家太空中心(NSPO)は、台湾が自主開発する気象衛星「獵風者(トリトン)」の打ち上げを2021年に予定している。写真は「獵風者(トリトン)」のイメージ図。(財団法人国家実験研究院国家太空中心サイトより)
科技部(日本の文部科学省に類似)傘下の研究機関である財団法人国家実験研究院(NARLabs)国家太空中心(NSPO)は2021年、台湾が自主開発する気象衛星「獵風者(トリトン)」を打ち上げる。
 
「獵風者(トリトン)」は基礎部品、主要なペイロード(搭載物)のほとんどを台湾で自主開発しており、国産比率は87%に達する。これは2017年に打ち上げに成功した「フォルモサット5号」の78%を上回る数値だ。
 
そのうちの一部の技術は、「フォルモサット5号」の任務遂行時に検証を行ったもので、改良後に「獵風者(トリトン)」に使われる。検証を経た後は、次の気象衛星「福爾摩沙衛星八号(フォルモサット8号)」にも応用される予定だ。
 
「獵風者(トリトン)」の主要な任務は海面の風速変化と波の高さの変化に関するデータを収集し、気象観測の資料とすること。陸上においても大気中の水分を測量することで、農業の参考に提供することが可能となる。大気データの収集を目的とする「フォルモサット7号」とは任務が違うことから、「獵風者(トリトン)」の打ち上げ後、「フォルモサット7号」との相乗効果で、気象観測に少なからぬメリットをもたらすことが期待されている。
 

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