2024/05/07

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政治

台湾の技術支援、フィリピンでマッシュルーム栽培

2019/11/20
台湾の行政院農業委員会農業試験所は7月、フィリピン農業省植物産業局と協力し、台湾のマッシュルーム栽培技術と設備、種菌をフィリピンに移植するため、ルソン島のバギオ(Baguio)市に初の「台比マッシュルームモデル農場」を設置した。このマッシュルームは大人のこぶしくらいの大きさのもの。写真左から4人目は農業委員会の黄金城副主任委員、右から3人目は台北駐フィリピン代表処の徐佩勇代表。(台北駐フィリピン代表処提供、中央社)
台湾の行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)農業試験所は7月、フィリピン農業省植物産業局と協力し、台湾の大型マッシュルームの栽培技術と設備、種菌をフィリピンに移植するため、ルソン島にあるバギオ(Baguio)市に初の「台比マッシュルームモデル農場」を設置した。
 
農業委員会の黄金城副主任委員(=副大臣に相当)が19日、台北駐フィリピン代表処(フィリピンにおける中華民国大使館に相当)の徐佩勇代表(=大使に相当)に伴われ、このモデル農場を視察し、地元農民たちによるマッシュルームの栽培状況について理解を深めた。
 
このほど中華民国政府がフィリピンに寄贈したマッシュルーム用の栽培ハウスは2つ。農業委員会農業試験所が技術供与に協力ておりし、定期的にフィリピンの農民と連絡を取りながら、標準作業手順書(SOP)にのっとった作業が行われているかどうかを確認している。これにより、温度の制御、堆肥を与える時間の長さなどの管理を徹底し、マッシュルームの品質を確保している。農業委員会と台北駐フィリピン代表処は、このモデル農場が台湾の技術のアピールに役立つだけでなく、台湾の優れた農産品を世界に広める役目を果たすことを期待している。
 
この栽培ハウスは、資材の50%を台湾から輸入した。地元の農民たちが負担できる範囲内にコストを抑えることで、こうしたモデルが複製され、フィリピンのその他の地域にも広まることを期待している。台北駐フィリピン代表処は現在も、協力相手となるフィリピンの農業大学を積極的に探し、同時に台湾企業による投資を奨励している。フィリピンの農家が恩恵を受けると同時に、より多くの台湾製資材の対フィリピン輸出を促進するのが狙いだ。
 
モデル農場を視察した黄金城副主任委員は、栽培する農作物の多様化を検討しており、今後、ミニトマトやブロッコリーなどの農作物をバギオ市に導入できかないか農業試験所に評価させるとしている。
 

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