2024/04/29

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科技部、定期刊行物『生医科学雑誌』の創刊25周年祝う

2019/12/06
科技部が発行する定期刊行物『生医科学雑誌(Journal of Biomedical Science, JBS)』が、1994年の創刊から25年を迎えた。科技部は4日、歴代の編集長及び副編集長を招き、創刊25周年を祝った。(科技部より)
科技部(日本の文部科学省に類似)が発行する定期刊行物『生医科学雑誌(Journal of Biomedical Science, JBS)』が、1994年の創刊から25年を迎えた。台湾のバイオメディカルサイエンス分野で最初の、台湾人が編纂する国際的な学術ジャーナルとして優れた研究論文を英文で掲載している。
 
科技部は4日、歴代の編集長及び副編集長を招き、同誌の創刊25周年を祝った。創刊時、編集長を務めていた張伝炯氏は挨拶で、「1990年代、台湾でバイオメディカルサイエンス分野の研究に取り組む人は多かったが、それを国際的な学術ジャーナルで発表できる機会は非常に少なかった。台湾では研究者が100名いても、国際的な学術ジャーナルに掲載される論文は3~4本ほどだった。同じ時期、欧米では研究者100名に対し、年間発表論文は30~40本だった」と振り返った。張伝炯氏はまた、『生医科学雑誌』の創刊時は、台湾の研究者と海外の学術界とをつなぐ架け橋になり、台湾の研究成果を世界にアピールしたいという気持ちだったと述べた。
 
米国の科学情報研究所(Institute for Scientific Information、略称ISI)が発表した最新版「Journal Citation Reports (JCR)」によると、2018年における『生医科学雑誌』の「Impact Factor(インパクトファクター:文献引用影響率)」は5.203で、2017年の3.466をさらに上回った。ISIが収集している世界の実験・医学分野の学術誌136種類における順位は20位となっている。
 
張伝炯氏は、「こうした結果は創刊当時、思いもよらなかったことだ。しかし、好成績を得られたからと言って、これで満足してはいけない。なぜなら『生医科学雑誌』に掲載された論文の引用率は、欧米諸国に比べるとまだ低いほうだからだ。これは、これらの研究成果が国際社会から注目される機会がまだ少ないことを意味している」として、引用率の向上を今後の目標として邁進して欲しいと期待を寄せた。
 

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