2024/05/08

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政治

台湾・スリランカ海洋研究ワークステーション開設、生態系に関する共同研究を促進

2019/12/06
台湾・スリランカ海洋研究ワークステーションに関する協力了解覚書が4日にスリランカのルフナ大学で締結された。写真はセレモニーの様子。左からルフナ大学のE P S Chandana副学長、Sujeewa Amarassena学長、国立中山大学研究発展処の周明奇処長、駐インド代表処科技部の陳和賢部長。(駐インド代表処提供、中央社)
海洋科学の研究規模拡大に向けて、国立中山大学(台湾南部・高雄市)の研究発展処で処長を務める周明奇氏が4日、17名の教授を率いてスリランカのルフナ大学(University of Ruhuna)を訪問、同大学のSujeewa Amarassena学長と協力了解覚書を締結し、「TSMRS」(台湾・スリランカ海洋研究ワークステーション)が設置された。ルフナ大学は公立大学で、スリランカ南端のマータラ市にある。
 
「TSMRS」はスリランカ最南端の海辺に位置。また、スリランカの海洋生物と種は非常に豊富だという。国立中山大学とルフナ大学の教師及び学生たちはここで海外でのサンプル採集や現地での分析作業を共同で行えるようになり、気候変動が進む中で南アジアの海の生態系がどう変化しているのかなどを研究し、知ることが出来る。また、海洋生物の新種発見にも期待が集まる。
 
協力了解覚書への署名と「TSMRS」のプレート除幕のセレモニーには中華民国(台湾)の駐インド代表処科技組(部)の陳和賢組長(部長)が立ち会った。
 
国立中山大学からは海洋資源と生物科学科の教授のほか、工学部、理学部、国際経営管理修士(IMBA)課程の代表らが出席し、ルフナ大学における関係学科と学位の相互承認などについて協議、優秀な学生が台湾にやって来て修士・博士課程を学ぶよう働きかけた。
 
国立中山大学は昨年11月、「海外での科学研究と技術イノベーションセンター計画」で科技部(日本の省レベル)の補助を獲得。今年2月25日にはスリランカの首都近郊にあるスリジャヤワルダナプラ大学(University of Sri Jayewardenepura)に、「台湾・スリランカ環境変動海外科学研究センター」海外駐在オフィスを設けた。
 

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