2024/05/02

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アジア太平洋の優れた映像コンテンツ選ぶAAAで公共テレビが三冠

2019/12/09
アジア太平洋地域の優れた映像コンテンツを選び出す「Asian Academy Creative Awards(AAA)2019」の授賞セレモニーがシンガポールで行われ、台湾の公共テレビ(PTS)が制作した作品が3つ目の賞を受賞した。写真上は『我們與悪的距離』(最優秀脚本賞)、下は『台湾特有種-微視界』(最優秀VR賞)の授賞セレモニー。(中央社)

アジア太平洋地域の優れた映像コンテンツを選び出す「Asian Academy Creative Awards(AAA)2019」の授賞セレモニーがシンガポールで行われ、台湾の公共放送である公共テレビ(PTS)が制作した作品が3つ目の賞を受賞した。授賞セレモニーはビクトリア・シアターで行われ、1日目の5日には公共テレビの作品『我們與悪的距離』(邦題『悪との距離』)が最優秀編集賞(Best Editing)を、そして『台湾特有種-微視界(The Small Big Micro Vision)』が最優秀VR(仮想現実)賞(Best Immersive 360, VR)を受賞。そして2日目となった6日、『我們與悪的距離』がさらに最優秀脚本賞(Best Original Screenplay)にも輝いた。

6日の授賞式では公共テレビの謝翠玉執行副総経理(執行副社長)が、同作の脚本を担当した呂蒔媛(Shih Yuan Lu)さんの代理として賞を受け取り、呂さんが「みなが共に努力した結果、作品が想像以上に遠いところで賞を受けることになった。この作品をより多くの人が観て、立場の異なる人との対話を学んでもらえるといい」とする受賞のスピーチを代読した。呂蒔媛さんはまた、精神障害に苦しむ人、ならびに人生で心に深い傷を負った人が様々な社会で理解され、やさしい対応を受けられるよう願っている。

公共テレビによると、『我們與悪的距離』はアメリカ州、アジア、オーストラリアなど多くの国で放送されるなど、台湾の優れた映像作品を世界に送り出すことに成功しており、台湾のソフト・パワーを全世界に見せつける結果となった。

また、5日にやはり『我們與悪的距離』で最優秀編集賞を受けた李俊宏(Chun Hong Lee)さんもセレモニーには出席できず、公共テレビ国際部の林旻萱さんが代理として賞を受け取った。林さんは李俊宏さんの受賞スピーチを紹介。李さんはこの中で、映像の仕事はチームワークの成果だとした上で、「(『我們與悪的距離』の制作は)苦労しながらもすばらしい『旅』だった。作品が社会に善良な影響をもたらし、観た人たちがそれまでより少し深く考え、対話を増やしてくれることに期待する」と述べた。

『台湾特有種-微視界』は最優秀VR賞を受賞。公共テレビの謝翠玉執行副総経理は同番組の傅偉智プロデューサーの受賞スピーチとして、「『台湾特有種-微視界』は生態系保護というテーマにVR技術を融合することに挑戦した。最新のVR技術で没入型のインパクトを生み出すことに挑み、より多くの人に台湾の生態系が持つ素晴らしさとそこに潜む危機が見えるようにした」と話した。

『我們與悪的距離』は来年1月から、日本の衛星放送チャンネル・衛星劇場で再放送される予定。

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