2024/04/27

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台北101ビル、「国際周期表年」祝うアニメーションを3日間限定で上映

2019/12/11
メンデレーエフの「元素周期律」発見から今年で150年になる。この「国際周期表年」を祝うため、超高層ビル「台北101」では3日連続でアニメーションを上映する。(国立台湾師範大学より)
ロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフが「元素周期律」を発見して今年で150年になる。その偉業を称え、原子番号101番の元素はメンデレビウム(Md)と名付けられた。国連は今年を国際周期表年(International Year of the Periodic Table of Elements、通称IYPT2019)として祝うことを総会で決めている。「101」の共通点を持つ台湾北部・台北市にある超高層ビル「台北101」は今年11月中旬、科技部と教育部(いずれも日本の文部科学省に類似)、それに国立台湾師範大学(台湾北部・台北市)や中国化学会などと協力し、ビル59~60階に設けた電光表示板に「元素周期律」発見を祝うメッセージを表示し、関心を集めた。台湾では今後も国際周期表年を祝うイベントを各地で実施する。
 
科技部と教育部は今月13日から15日までの3日間、午後6時30分から午後7時までの30分間、台北101ビルに設置する大型網状LED装飾「T-Pad」を使い、台北101ビルと元素周期律の特殊な関係を描いたアニメーションを連続上映する。これにより、一般市民と元素との距離を縮めたい考え。台北市信義区の信義誠品(松高路)前、台北市役所前広場、台北市役所東門広場(松智路)、松寿広場などが観賞のおススメスポットだという。
 
また、「身の回りにあふれる元素」、「元素を大切に」といったメッセージを伝えるため、台北市教育局はきょう(11日)から2か月半にわたり、台北メトロ(MRT)板南線(ブルーライン)と淡水線(レッドライン)で、「IYPTラッピング列車」を走らせる。
 
さらに、国立台湾師範大学と中国化学会は科技部の指導の下、国立自然科学博物館(台湾中部・台中市)、国立海洋科技博物館(台湾北部・基隆市)、国立科学工芸博物館(台湾南部・高雄市)、国立海洋生物博物館(台湾南部・屏東県)の4つの博物館で「IYPT特別展」を開催。今年に入ってからは「IYPT元素実験イベント」、「IYPTポスターデザインコンテスト」、「元素周期律クイズ」、「元素周期律に関する教材、デジタル媒体のデザインコンテスト」、「レッスンプランデザインコンテスト及び成果発表会」、「元素関連のWikipedia翻訳プロジェクト」、「台湾周遊スタンプラリー」、「IYPT元素キャンプ」といったさまざまなイベントを順次実施して国際周期表年を祝っている。
 
台湾における国際周期表年イベントの詳細は特設サイトを参照のこと。また、台北101ビルでのアニメーション上映やIYPTラッピング列車の写真を撮ってSNSにアップし、ハッシュタグ「#IYPTinTaiwan」を付けて公開すれば、台湾ならではの方法で国際周期表年を祝うことができる。
 

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