2024/05/06

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政治

台湾の災害救助犬訓練に貢献、ドイツのPeter Göttert氏に消防勲章

2019/12/12
台北駐ドイツ代表処ミュンヘン弁事処の許聡明処長(右)は今月10日、内政部消防署の陳文龍署長と台中市の盧秀燕市長の代理として、ドイツ連邦救助犬協会(BRH)のPeter Göttert氏(左)に「三等三級消防栄誉章」と台中市の栄誉市民証を授与した。(台北駐ドイツ代表処ミュンヘン弁事処提供)
台北駐ドイツ代表処ミュンヘン弁事処(ミュンヘンにおける中華民国領事館に相当)の許聡明処長は今月10日、内政部消防署(日本の消防庁に相当)の陳文龍署長と台湾中部・台中市の盧秀燕市長の代理として、ドイツ連邦救助犬協会(BRH)のPeter Göttert氏に「三等三級消防栄誉章」と台中市の栄誉市民証を授与し、台湾救助システムと台湾とドイツの関係強化への氏の貢献を称えた。
 
ドイツ連邦救助犬協会の中心人物であるPeter Göttert氏は、ドイツ南西部に位置するバーデン=ヴュルテンベルク州の出身。日頃から救助犬の訓練や救助犬協会の仕事に積極的に関わっている。ドイツの救助犬の世界では名の知られた人物だ。
 
ドイツ連邦救助犬協会は1999年、台湾大地震(9月21日)が発生した際、台湾での救助活動に参加したことがある。近年台湾における災害救助犬訓練を積極的に支援している。2016年にはドイツ連邦救助犬協会が、内政部消防署の特殊救助隊を初めてドイツで行われる救助犬訓練に招待。翌年、今度は内政部消防署がドイツ連邦救助犬協会を台湾に招待。災害救助犬の訓練を行った。双方はこの年、協力覚書(MOU)を締結している。
 
2018年3月、台中市霧峰区坑口里の光復新村に「INGO(国際的非政府組織)センター」が設置された際には、ドイツ連邦救助犬協会とドイツ災害救助隊(I.S.A.R.Germany)が、同センターに入居した初めての外国の非政府組織(NGO)となった。ドイツ連邦救助犬協会にとっても最初の海外拠点となり、これによりアジア太平洋地域への救助犬派遣がより便利になった。
 
Peter Göttert氏は「長年台湾の消防当局と協力してきたが、台湾人はドイツ人と同じくまじめで、努力家の民族だと思う」とコメントしている。
 

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