2024/05/06

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政治

中央気象局、地震の揺れの大きさ示す震度階級を改訂

2019/12/19
中央気象局は18日、新たな震度階級を2020年1月1日より使用することを明らかにした。従来の5級(強震)と6級(烈震)を、5弱、5強、6弱、6強に細分する。写真は昨年2月6日に台湾東部・花蓮県で発生した大地震を例に、新旧の震度階級の差について説明する中央気象局地震測報中心の陳国昌主任。(中央社)
中央気象局(日本の気象庁に相当)は18日、地震の揺れの大きさを示す震度階級を見直し、新たな震度階級を2020年1月1日より使用することを明らかにした。従来の5級(強震)と6級(烈震)を、5弱、5強、6弱、6強に細分するほか、5級以上の揺れの算出方法を修正し、震度とそれによって引き起こされる災害発生の内容により関連性を持たせる。新たな階級である5弱、5強、6弱、6強の説明は以下のとおり。
 
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多くの人が驚きと恐怖を感じ、動くことが困難になる。屋内では固定していないものが傾き、落下する。一部の家具が動き、転倒する。少数のドアや窓が変形して開かなくなる。亀裂が入る壁もある。屋外では一部の建築物の壁のタイルが剥がれ落ちる。山間部の一部では落石が発生する可能性がある。少数の地域では電気、水道、ガス、通信などが止まる可能性がある。
 
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ほとんどの人が驚きと恐怖を感じ、動くことが困難になる。屋内では固定していないものが大量に傾き、落下する。家具が動き、転倒する。一部のドアや窓が変形して開かなくなる。亀裂が入る壁もある。耐震性が低いごく一部の家屋が、損壊あるいは崩壊する可能性がある。屋外では一部の建築物の壁のタイルが剥がれ落ちる。山間部の一部では落石が発生する可能性がある。軟弱な地盤では砂や泥が噴出する現象が見られる。一部の地域では電気、水道、ガス、通信などが止まる。耐震性が低い一部のレンガの壁は損壊または崩壊する可能性がある。
 
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激しい揺れを感じ、立っていることが困難になる。屋内では大量の家具が大きく動き、転倒する。ドアや窓が変形して開かなくなる。耐震性が低い一部の家屋が損壊あるいは倒壊する可能性がある。屋外では一部の地表で地割れが生じる。山間部の一部では山崩れが発生する可能性がある。軟弱な地盤では砂や泥が噴出する現象が見られる。一部の地域では電気、水道、ガス、通信などが止まる。
 
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激しい揺れを感じ、立っていることができない。屋内では大量の家具が大きく動き、転倒する。ドアや窓が変形して開かなくなる。耐震性が低い一部の家屋が損壊あるいは倒壊する可能性がある。耐震性のやや高い家屋も被害を受ける可能性がある。屋外では一部の地表で地割れが生じる。山間部の一部では山崩れが生じ、軟弱な地盤では砂や泥が噴出する現象が見ら得る。広い範囲で電力、水道、ガス、通信などが止まる可能性がある。
 
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なお、これまで震度7級とされていた台湾大地震(1999年9月21日発生)は、新たな震度階級では震度6弱となる。但し、従来の算出方法は新たな震度階級の算出方法と異なるため、完全に一致するものではないとのこと。
 

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