2024/05/04

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台湾映画批評家協会賞が初開催、俳優の陳以文さんら受賞

2020/01/20
初開催の台湾映画批評家協会賞は19日に台北市で授賞式を行い、俳優の陳以文さん(前列左)や蔡嘉茵さん(前列右)らが栄えある第一回の受賞者としてその功績が称えられた。(中央社)
初開催の台湾影評人協会奨(台湾映画批評家協会賞)は19日に台湾北部、台北市で授賞式を行い、俳優の陳以文さんや蔡嘉茵さんらが栄えある第一回の受賞者としてその功績が称えられた。
 
同賞は昨年、台湾映画批評家協会によって設けられ、第一回は2018年12月から2019年11月に台湾で公開された台湾映画を対象に、会員による議論と投票で各部門の受賞者を選んだ。
 
19日午後、慕哲珈琲館で行われた授賞式では、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀男優賞、最優秀女優賞、最優秀脚本賞、特別賞など主要な賞の授与が行われた。
 
陳以文さんはある家族の崩壊と再生を描いた『ひとつの太陽』(原題・陽光普照)での演技が高く評価され、最優秀男優賞に輝いた。太った女性が悩みながら生きる姿を描いた『大餓』(直訳・大いなる空腹)の演技で最優秀女優賞に選ばれた蔡嘉茵さんは、受賞のあいさつで、高校のバスケットボール部を描いた『下半場』(直訳・後半戦)でバスケットボール指導を担当した賈凡さんに言及した。この作品は同賞でバスケットボールをプレーするシーンが評価されて特別賞に選ばれた。賈さんは台湾大学などのバスケットボールチームを指導した経験があり、映画にかかわるのは今回が初めて。
 
蔡さんは、自身もかつてバスケットボール選手で、推薦を受けて中学から大学まで進んだ経験があり、「(現在の体型では信じられないかも知れないが)本当に高校バスケットボールリーグ(HBL)でプレーしたことがある」と明かした。蔡さんは今回、バスケットボールに関わる2人が受賞したことがとても嬉しいと語った。また、続いて女子バスケットボールを描いたテレビドラマの撮影に入るとも述べた。
 
また、海外でも評価の高い蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督は、一風変わったジャンルにとらわれない長編映画『你的臉(YOUR FACE)』で最優秀監督賞を受賞。同作品は坂本龍一さんが音楽を担当している。蔡監督は出身地のマレーシアで春節(旧正月)を過ごすため式には出席できなかったが、代理で出席したプロデューサーの王雲霖さんは、蔡監督が今年、新作の長編劇映画を発表することを明らかにした。
 
最優秀脚本賞は『大餓』の脚本兼監督の謝沛如さん。謝さんは、主演の蔡嘉茵さんが自身の持ち味を生かし、脚本に描かれた役柄と素晴らしい化学反応が得られたとして、蔡さんに感謝の言葉を述べた。また、批評家協会が、謝さんが本当に伝えたかった人の体型をめぐる問題に注目してくれたことに感謝すると語った。
 
同協会は一昨年の2018年に設立され、昨年2019年に批評家協会賞を初開催。19日の授賞式開催前に、第2代の理事会メンバーを選出し、発足時から理事長を務める李光爵さん(ペンネーム・膝関節)が留任することを決議した。

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