2024/05/02

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国立台湾美術館、「金の鼠が幸せもたらす」一連のイベントを開催

2020/01/21
国立台湾美術館は「庚子鼠年」を迎えるにあたり、旧正月期間に「金鼠報喜・国美走春趣」(金の鼠が幸せをもたらす・台湾美術館で新春の行楽)と銘打った一連のイベントを実施する。写真はイベントに合わせた「紅包袋」(お年玉袋)とカレンダーなど。(文化部サイトより)
文化部(日本の省レベル)に属する国立台湾美術館(台湾中部・台中市)では「庚子鼠年」を迎えるにあたり、旧正月期間に「金鼠報喜・国美走春趣」(金の鼠が幸せをもたらす・国立台湾美術館で新春の行楽)と銘打った一連のイベントを実施する。「庚子」は干支の組み合わせの37番目。庚は陰陽五行でいう「陽」の「金」、子は同じく「水」で、この組み合わせは相手を生み出していく「陽」の関係にある。
 
イベントでは現在開催中の「囍鼠迎春-鼠年年画特展」も組み合わせて1月26日(旧暦1月2日)から29日(同1月5日)まで、おめでたさにあふれ、楽しみながら学べる活動を実施する。「囍鼠迎春-鼠年年画特展」では、旧正月に室内に貼るおめでたい絵である「年画」の版画作品を公募した「第35回版印年画徴選活動」における優秀作品が展示されている。
 
イベント開催期間中、「囍鼠迎春」をテーマにした数量限定の「年画」抽選活動が行われ、入館者には抽選券が1枚配られる。そしてそのうち240人には公募で選ばれた優勝作品が当たる機会があるという。
 
旧正月2日目である1月26日には「吉鼠報春」をテーマにした「年画」の版画体験イベントが行われる。版画家の范銓祐氏が参加者を指導してカレンダーを版画で制作。参加者は出来上がった作品と共に新春のおめでたいムードを持ち帰ることになる。国立台湾美術館ではまた、「幾個人室内楽団」と「Tzu Ni+ Barkher+ Immanuel Dannenbring」を招き、クラシックと、電子音楽を用いた実験音楽という2つの異なるスタイルが絶妙にマッチした演奏を紹介する。
 
子ども連れの団体に向けては、「春囍迎新」をテーマとした「年画」の版画体験活動を実施。「第35回版印年画徴選活動」の優勝作品である楊紋瑜さんの『春囍』と、国立台湾美術館が収蔵する朱為白の『竹鎮歓喜図』の要素も盛り込む。また「老鼠娶親」(鼠の婿取り)の童謡と寓話を通じて、華人の「年画」とベトナムのドンホー版画との交流、そして「年画」の凸版印刷などの体験活動を行い、親と子が文化の中に秘められた節句に関する習慣、意義、影響に対する理解を深められるようにする。
 
国立台湾美術館では旧正月期間中、「林玉山作品寄贈特別展」、視覚障害者なども含めた全ての人が文化を体験できるアクセシビリティ展示の「家・屋」体験エリア、「2019年アジア芸術ビエンナーレ-山と海からやって来た異人」、「国立台湾美術館4.0建築事件簿」などの様々な展示が平行して行われる。また野外エリアを主な展示場所とする「光之書写-2020年台湾国際光影芸術フェスティバル」も開催する。
 
国立台湾美術館は2020年、米国の順天美術館の収蔵品と台湾の芸術史に関する展示を3クールにわたって計画。国際的な展示では「感官瑜珈:現代生活の体感テスト」、「Broken Symmetries:イギリスのFACT提携プラン」、「国際的な写真家の作品展」が行われるほか、2年に1度の国際版画ビエンナーレと版画テーマ展、台湾美術ビエンナーレ、台日漫画芸術特別展、没入式体験展などが予定されている。
 
国立台湾美術館は旧暦の大晦日(新暦1月24日)と旧正月(同1月25日)の2日間休館。26日から29日までは通常通りで入館は無料となる。
 
 

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