2024/05/02

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台北メトロ環状線、第一期区間が31日に開業

2020/01/22
ラインカラーで彩られた黄色い車両が鮮やかな台北メトロ環状線の第一期区間の正式開業が31日に決まった。(中央社)

台北市政府捷運工程局は21日、台北メトロ(MRT)環状線の第一期区間について、既に交通部(日本の国土交通省に類似)から運行の許可が下り、31日に正式開業することを発表した。31日午前10時から、グリーンビルディングとして建てられた十四張駅(台湾北部・新北市新店区)にて開業式典を開催する。式典では、台湾北部・台北市の柯文哲市長と新北市の侯友宜市長共催の下で行われる。

環状線第一期区間が開通すると、台北メトロの建設路線は全長152㎞で、駅の数は131駅となる。また、営業路線の全長は従来の131.1㎞から146.5㎞まで伸びる。

台北市は、環状線第一期区間について、交通部から5日に指摘があった改善事項をクリアし、19日より毎日午前10時から午後4時まで無料での試乗を実施している。試乗期間は30日までとなる。

台北市および新北市は、31日の開業式典が終了後、午後2時から環状線第一期区間の営業を開始し、台北メトロの他の路線とも接続するとした。環状線が運行を開始すると、台北メトロの主要路線は6路線となる。各路線は、ラインカラーが決められ区別されている。また、乗換駅が18駅に増えることから、利便性もさらに高まり、131駅からルートを選択でき、現在、特定の路線が抱えるラッシュアワー時の混雑の緩和にも有効とみられる。

捷運工程局によると、環状線は台湾で初めて鉄輪式の設計を採用した無人自動運転方式の中量軌道輸送システム。購入した列車、全17編成は、イタリアによるデザインのため、欧風の色彩や流線型スタイルがみられる。さらに一部の編成では、フランス人芸術家のエマニュエル・ムホー(Emmanuelle Moureaux)氏による、環状線のラインカラーの黄色を基調としたデザインが施されている。

座席にもラインカラーの黄色を採り入れた4種のデザインが採用され、つり革と手すりも黄色で統一された。大きな窓から差し込む光が車内に美しく明るいエレガントな空間を生み出し、芸術性の高い城が走っているような光景を彷彿とさせる。

列車は4両編成で、車内は広々として快適だ。環状線は中運量ながら高運量と同じ貫通式の車両で、車両間の通り抜けができるようになっている。1編成の乗車定員は650人。そのほか、空港を利用する乗客のために、各車両ごとにスーツケース置き場が設置されている。

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