2024/05/05

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新型肺炎で水際対策強化、14日以内に中国経由した客船など寄港禁止

2020/02/05
クルーズ船、ワールドドリーム号は4日正午、高雄港に入港したものの、乗客の下船許可が下りず、同日午後4時には出港した。(中央社)

アジア海域で大型クルーズ船を運航するドリームクルーズの客船「ワールドドリーム号」では、1月中旬に就航した同客船において、中国大陸の乗客3名が新型コロナウィルスによる肺炎に感染したことが確認された。感染が認められた乗客3名は既に中国大陸に帰国しているが、台湾の感染症対策本部、「中央流行疫情指揮センター」は、4日に台湾南部・高雄港に入港した同客船の別のツアーの乗客について、下船を許可しなかった。

中国大陸の武漢で発生した新型肺炎の感染拡大を受けて設置された中央流行疫情指揮中心(Central Epidemic Command Center、中央感染状況指揮センター)によると、「ワールドドリーム号」は、高雄港に入港したものの、乗客は下船の許可が下りず、4日午後4時に高雄港を出港した。中央流行疫情指揮中心はさらに同日、高雄港に入港した米ホーランド・アメリカラインが運航するクルーズ船「Ms ウェスターダム号」について、新型肺炎の感染報告はないものの、慎重を期して、症状がある38名(中国大陸への渡航歴はなし)について船に戻ったあとの下船を認めなかった。

中央流行疫情指揮中心では、クルーズ客船での検疫に関する水際対策について議論を行うため、専門家を召集し、諮問会議を開催した。そこで、台湾到着の14日前までに中国大陸、香港、マカオに寄港したクルーズ客船は、台湾の港への着岸を認めないとすることを決定した。さらに、台湾到着の28日前までに、新型コロナウィルスによる肺炎が確認された、あるいは疑わしい病例が認められた場合も、同様に台湾の港に着岸できないと決められた。

中国大陸・広東省疾病予防コントロールセンターは3日、調査の結果、新たに数名の新型コロナウィルス感染者が確認されたことを発表した。その中には、ドリームクルーズの客船「ワールドドリーム号(船舶番号:WD05200119)」の乗客も含まれた。この航海は5泊6日のベトナムツアーで、1月19日に中国大陸・広州市南沙港を出港、乗下船客は4,482人、乗員は1,814人。

ドリームクルーズの発表によると、3名の感染者のうち一人目は広東省肇慶市在住で、1月19日に南沙港で上船、同24日に帰国、南沙港において南沙疾病予防コントロールセンターによる検疫を受けたが、当時の検査結果は陰性だった。その他2名についても、3日に新型肺炎に感染したことが確認された。

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