2024/05/04

Taiwan Today

政治

欧州10カ国の国会議員105名、WHOテドロス事務局長に是正求める書簡

2020/02/17
世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスに関する報告で台湾を中国に含めていることに抗議し、是正を求めるため、欧州10カ国の国会議員105名が最近、テドロス・アダノム事務局長宛てに書簡を送っている。(外交部)
欧州10カ国の親台湾派グループに参加する国会議員や超党派議員105名が最近、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長宛てに連名あるいは個別に書簡を送り、WHOが新型コロナウイルスに関する報告で台湾を中国に含めていることが、イタリア政府による台湾への直行便一時停止など誤った判断を招いているとして抗議し、是正を求めている。これらの国会議員らは同時に、今年度のWHO総会への台湾招待を速やかに決定するよう求めている。
 
これらの書簡を送ったのは、チェコ、リトアニア、エストニア、ドイツ、オランダ、アイルランド、オーストリア、スロバキア、ハンガリー、スペインの10カ国の国会議員105名に及ぶ。いずれも異口同音に、台湾支持の立場を示している。
 
そのうちチェコからの書簡は、衆議院の副議長であるPetr Fiala氏とVojtěch Pikal氏、参議院外交委員会の責任者であるPavel Fischer氏など衆参両議院のトップが発起人となり、合計71名の国会議員が署名した。連名書簡の副本は、チェコのTomáš Petříček外相やAdam Vojtěch保健相宛てにも送られた。これは、チェコ国会の台湾のWHO参加への強い支持を示すもの。
 
このほか、スコットランド議会の親台湾派グループのトップを含む超党派議員7名が、台湾のWHO参加支持と、台湾と共に新型コロナウイルスに対応するよう求める動議をスコットランド国会に提出した。
 
欧州各国の親台湾派議員グループ代表が設立した「フォルモサクラブ(Formosa Club)」や、イタリア、イギリス、ラトビア、ポルトガル、欧州議会などに続き、このほどチェコを中心に合計100名以上の欧州国会議員がWHO事務局長宛てに書簡を送り、台湾への問題に関心を寄せたことは、WHO参加を求める台湾の声が、欧州の世論の幅広い賛同を得ていることを示している。
 
外交部(日本の外務省に相当)は、こうした欧州各国の国会議員による積極的な動きに深く感謝すると同時に、今後も国際協力を深め、台湾のWHO参加の可能性を模索し、世界の防疫体制から抜け穴を失くすために努力したいとしている。
 

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