2024/05/03

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台湾の高端疫苗が米国立衛生研究所と新型肺炎ワクチンの共同開発へ

2020/02/18
台湾のワクチンメーカー、高端疫苗生物製剤が米国の国立衛生研究所と新型コロナウイルスのワクチンを共同開発することで合意。今年下半期の臨床試験を目指すことに。写真は高端疫苗の陳燦堅総経理(社長)。(自由時報より)
台湾のワクチンメーカー、高端疫苗生物製剤股份有限公司(MEDIGEN VACCINE BIOLOGICS CORP)は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)が広がり始めて以降、衛生福利部(日本の厚労省に類似)食品薬物管理署に対して検査試薬の許可申請を行っていたが、17日にはさらに米国の国立衛生研究所(NIH)との間で新型肺炎のワクチンを共同開発することで合意したと明らかにした。
 
契約は16日に交わされており、高端疫苗は今後NIHが開発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン候補、及び関連の生物材料の提供を受ける。そして近日中に台湾での動物実験を行い、ヒトを使った臨床試験や新たなワクチン開発への根拠とする。
 
ワクチンの開発はNIHでも行っており、NIHでは今年第2四半期から第3四半期にはヒトを使った臨床試験が可能になるとみている。高端疫苗では台湾での主務機関との折衝を積極的に進め、今年上半期に動物実験を完了すると共に台湾におけるヒトを使った臨床試験を計画し、ワクチン候補の安全性と効果を確かめることにしている。ヒトでの臨床試験は今年下半期にも始めたい考え。
 
高端疫苗は2015年からNIHと協力関係を築いており、提携項目はデング熱及び、ジカ熱のワクチン開発などとなっている。今回、新型コロナウイルスの感染が伝えられると双方は直ちに協議をスタート、わずか20日間で契約を実現した。
 
なお、高端疫苗はすでにRT-PCRによる新型コロナウイルスの検査キットを開発、今月12日には衛生福利部食品薬物管理署に「第3類対外検測医療器材」としての許可申請を行っている。
 
 

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