2024/05/05

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台湾発のファッションブランド「Syzygy」がロンドンで新作「水星凌日」を発表

2020/02/18
台湾の新進気鋭のデザイナー、高元龍さん(左から1人目)と李毓瑋さん(右から1人目)によるファッションブランド「Syzygy」が昨年に続いてイギリスのロンドン・ファッションウィークに参加、新作を発表した。(Syzygy提供、中央社)
台湾の新進気鋭のデザイナー、高元龍さんと李毓瑋さんによるファッションブランド「Syzygy」が昨年に続いてイギリスのロンドン・ファッションウィークに参加、15日にはサマセット・ハウスで新作「水星凌日(Mercury Transit)」を発表した。高元龍さんによると、「Mercury Transit」は水星と地球、太陽が一直線になる珍しい天文現象。「Syzygy」は今シーズンもその独特な円を使ったデザインを堅持しており、水星を小さな円、太陽を大きな円に見立てた幻想的なインスピレーションから新たな作品群が生まれたのだという。
 
秋冬ものが発表される今回のコレクションで、「Syzygy」はニットのアイテムを重点に、上着(アウター)とその下に着る服(インナー)のコーディネートのほか、ニット地のコートやマフラーをコレクションの主軸とした。材質はイタリアで最高級のメリノウールとモヘヤなど、冬に合った薄く軽量で保温機能の高い素材を使用。また、表地には極細で透明なナイロンのメッシュを加え、しっかりした厚さと軽く薄い部分を一体化、暖かさを保ちながら透けて見えるという「矛盾の美学」を創り出した。
 
今回のファッションショーでは動きのあるランウェイと静止した展示が行われた。サマセット・ハウスの古典的かつ上品な空間に、水星を象徴した、ターコイズブルーの放射線状の柄が施されたニットの服がライトアップされると、ターコイズブルーとサファイアブルー、オフホワイトの服をまとった6人のモデルが小惑星のように次々と登場。円と幾何学模様が銀河のように流れる線のニット柄と合わさり、惑星が底知れぬ宇宙のカーテンの中で輝きを放っているかのようだったという。
 
静止した展示では秋冬のアイテムに身を包んだ6人のモデルが会場でコレクションの細部を紹介して観客と交流、「1着で多様な姿に」というデザインの核心となる理念で、着こなしによって1着を様々な形に見せられる可能性を提示した。李毓瑋さんによれば、円の形に編んだセーターは、体がどの穴を通るかによって6種類の形と着用方法が生まれる。また、流線型のニット製コートはコーディネートを変えることで4種類の形になるという。
 
また、「Syzygy」は今回イギリス在住の宝石デザイナー、陳可茵(Sara Chyan)さんとコラボレーション。水星のビジュアルで工夫されたユニークなボタンとブローチを制作した。これにより服の細部の質感をさらに高めることに成功しているという。
 
 

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