2024/05/02

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新型肺炎、台湾での症例は28人・うち5人は退院

2020/02/24
中央感染症指揮センターは23日午後、新型コロナウイルス感染による肺炎の発症事例が28例、死亡1例となり、うち5例はすでに退院したと発表した。写真は中央感染症指揮センター指揮官を兼任する衛生福利部の陳時中部長(=大臣、左)と医師で専門家チームの招集人、張上淳・国立台湾大学医学部教授兼副学長(右)。(中央社)
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)は23日午後、新型コロナウイルス感染による肺炎の発症事例が28例、死亡1例となり、うち5例はすでに退院したと発表した。その他は入院して隔離、治療中だとしている。
 
なお、感染の疑いがあるとして通報された2,035例のうち日本の横浜港に停泊中のダイヤモンド・プリンセス号の乗客は19例。肺炎の発症が確認された28例のうち、23日に確認されたのは2例。1,935例は疑いなしとし、その他は隔離検査中(うち54例は一次検査で陰性、他は検査待ち)。
 
23日に新たに確認されたのは、台湾北部の80歳代男性と50歳代男性で、この2人は親子関係にある。80代男性は高血圧、糖尿病の基礎疾患に加え人工透析も受けており、最近の海外渡航歴はなし。今月6日に咳や鼻水の症状が出て、9日には発熱、肺炎と診断され病院の個室に入院し治療を受けていた。16日に呼吸困難となったため集中治療室で治療を受け、20日には結核を疑われ隔離用の陰圧室へ、21日に新型コロナウイルス感染を疑われ23日に感染が確認された。
 
50代男性は1月31日に発熱、鼻水、喉の痛みなどを覚え、2月4日に外来診療を受け、その後も発熱が続いたため8日に救急外来を受診して肺炎と診断され、自宅療養を続けていた。11日と18日の2度再診し、21日に新型コロナウイルス感染疑いの通報があったため隔離して検査、23日に確定した。
 
この2人は日中に同居しており、中央感染症指揮センターは同一世帯内の濃厚接触による感染とみている。なお、80代男性に接触した医療関係者115人のうち40人が検査を終え、今後も調査、追跡、検査、隔離を進めていく。

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