2024/05/03

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政治

新型コロナ、台湾での防護服生産を強化

2020/02/26
新型コロナウイルスに対する防疫活動の最前線で働く医療スタッフにとって、重要な装備となるウイルス防護服。経済部は、台湾における防護服の生産を強化することを発表した。(中央社)
感染の拡大が続く新型コロナウイルスの感染力は、SARS(重症急性呼吸器症候群)よりも高いとの見解も示されている。そのような中、国外では医師や看護師など医療関係者が治療の際に感染したケースも多数報告されている。
 
そのため、ウイルス防護服が、新型コロナウイルスに対する防疫活動の最前線で働くスタッフを感染から保護するための重要な装備となる。そこで経済部(日本の経済産業省に相当)は、中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)の要請に応じて、台湾の原材料サプライヤーと製造業者との連携を既に完了したこと、本来の海外からの調達製品や輸入製品に加え、台湾でも生産能力を向上させ、ウイルス防護服の生産を急拡大することを明らかにした。
 
経済部によると、台湾の医療・衛生用品の原材料サプライヤー、衛普(WEBPRO)と、医療用マスクの製造業者、恆儀(CAI)が協力して、ウイルス防護服10万着を生産し、衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)へ引き渡し、配布、使用されることとなる。さらに、不織布の大手サプライヤー、南六企業と、繊維業者の儒鴻(Eclat Textile)、聚陽(MAKALOT INDUSTRIAL)、台南企業、神采(Magictex)、台覲らが提携して簡易防護服100万着を生産し、次々と衛生福利部に引き渡し、防疫活動の最前線で働くスタッフに配布される。
 
経済部は、「台湾の紡織産業は、米中貿易摩擦を契機に、受注が台湾に流れる動きが高まり、受注増加の恩恵に恵まれている。しかし、台湾は新型コロナウイルスの脅威に直面していることから、生産能力を分散し、台湾でのウイルスに対する安全衛生用品の製造を促し、医療の現場で活躍する人々が不安なく働けるようサポートする。多くの企業からの惜しみない支援に深く感謝している。台湾の人々が一致団結することによって、共にこの困難を乗り越えられるよう願っている」とのコメントを発表した。

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