2024/05/17

Taiwan Today

政治

台湾での防疫優先で体温計の輸出を禁止、個人での持ち出しは2個までに制限

2020/03/05
新型コロナウイルスの感染が広がる中、台湾では体温計の入手が難しくなりメーカーは増産中(中央)。また、経済部は台湾での防疫を優先するため今月いっぱい体温計の輸出を禁止、個人での海外への持ち出しも1人2個に制限した。(中央社)
財政部関務署(=税関)が体温計の海外への持ち出しに関するチェックを強化する。経済部(日本の経産省に相当)は4日、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、体温計は台湾における防疫上の使用に優先的に提供するとして3月4日から31日まで、体温計の輸出を制限する措置を打ち出した。制限の対象となる体温計は、赤外線非接触式体温計(額で計測するタイプ)、接触式体温計(同)、耳式体温計、電子体温計、及び赤外線サーモグラフィ機器など。水銀を使った体温計は対象外。
 
関務署によると、この措置はマスクの輸出制限と同じ。その数量にかかわらず、経済部国際貿易局に申請して許可を得たものでなければ、海運、空運、郵送、宅配のいずれの方法だろうが輸出することは出来ない。
 
一方、旅行者がこれら体温計を携帯して出国(境)することについては、個人での使用に合理的な範囲で持ち出すことが可能で、税関に申告する必要は無い。「合理的な範囲」は現時点では1人2個まで。これは個人で使用するための1個と、遺失や故障に備えた1個という解釈。出国(境)の目的あるいは旅行者の身分にかかわらず持ち出し可能なのは2個までで、それを超えた場合は没収される。また、規則違反の程度が深刻な場合は、最高でその体温計の価格の3倍に相当する罰金を科すということ。
 
 

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