2024/05/07

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政治

新型コロナでタクシーに影響、交通部が4月から半年間燃料代を補助

2020/03/13
新型コロナウイルスの影響に苦しむタクシー業界に対し、政府が約11億台湾元(約38億日本円)の予算を組み、上限を決めた上でガソリン・軽油・LPGガスの費用を補助することに。写真はタクシーの消毒作業。(聯合報より)
新型コロナウイルスの影響に苦しむタクシー業界に対し、政府が約11億台湾元(約38億日本円)の予算を組んで燃料コストへの補助を行う。交通部(日本の国交省に類似)は12日、タクシーが燃料を補給する場合、1カ月に補給量500リットルまでは1リットルあたり4台湾元(約14日本円)の値引きを行うと決めた。タクシーにとっては毎月2,000台湾元(約6,900日本円)の補助金が給付されるのと同等の支援となる。
 
交通部路政司(=局)の陳分瑞司長(局長)によると、2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した際にも燃料代を補助する形でタクシー業界を支援した実績がある。当時は「油券」(燃料チケット)を支給する方式だったが、今回は1カ月の燃料補給量500リットルまでを補助の対象とする。タクシーの運転手はガソリンスタンドを経営する台湾中油股份有限公司(CPC Corporation, Taiwan)もしくは台塑石化股份有限公司(Formosa Petrochemical Corporation)に「加油卡」(給油カード)を申請して燃料を補給する。対象となる燃料はガソリン、軽油、LPGガスで、いずれも1リットルあたり4台湾元値引きされ、運転手は1カ月に2,000台湾元の補助を受けられることになる。
 
この措置は4月1日から実施され、9月30日までを予定している。しかし値引き対象の上限(月あたり500リットル)まで燃料を補給せず、「値引き枠」が余っていた場合は今年いっぱい同枠を使用することを認める。
 
現在台湾にある合法的なタクシーは9万台あまり。1台のタクシーが台湾中油と台塑石油の2社に重複して「加油卡」を申請するのを防ぐため、道路監理機関は毎晩同じ時間に、営業許可を得ているタクシーのナンバー(登録番号標)と車体番号(車体に表示されている)に関する最新の資料を公表することにしている。
 
 

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