2024/05/03

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交通系ICカード「悠遊カード」でスマホ決済、まずはアンドロイド端末で

2020/03/24
交通系ICカード「悠遊カード(Easy Card)」を発行する悠遊卡公司は23日、「悠遊カード」を携帯電話端末と連動させる電子決済システム「悠遊付」の登録を開始した。現在はNFC対応のアンドロイド端末(Android 6.0以上)のみ対応可能となっている。(中央社)
交通系ICカード「悠遊カード(Easy Card)」を発行する悠遊卡公司は23日、「悠遊カード」を携帯電話端末と連動させる電子決済システム「悠遊付」の登録を開始した。昨年12月より試験運用していたが、23日から正式にサービスの提供を開始した。
 
携帯電話端末に電子決済システム「悠遊付」の機能を付与するには、まず専用アプリ「Easy Wallet」をダウンロードし、実名で登録を行い、銀行の口座情報を入力する必要がある。現在はNFC対応のアンドロイド端末(Android 6.0以上)のみ対応可能だが、いずれはiOS端末でも使えるようにする。また、登録できる銀行は第一銀行、彰化銀行、台北富邦銀行、国泰世華銀行、新光銀行、永豊銀行、台新銀行、中国信託銀行の口座となっている。
 
電子決済システム「悠遊付」には大きく5つの機能がある。(1)台北メトロ(MRT)、台北市及び新北市の路線バス、シェアリング自転車「YouBike」の利用、(2)口座間の相互振込、(3)電子決済システム「悠遊付」を使った「悠遊カード」への現金自動チャージ、(4)QRコード決済、入金、オンライン決済、(5)「台北卡(=台北市民カード)」のバーチャルカード申請による台北市水道代、駐車料金、台北市聯合医院(=病院)の医療費の支払い。
 
台北市では毎日、路線バスや台北メトロ(MRT)を延べ420万人が利用しており、その9割が交通系ICカード「悠遊カード」を使用している。電子決済システム「悠遊付」への切り替えを奨励することで、今後の公共交通政策の推進がスムーズになると期待されている。
 
電子決済システム「悠遊付」は、交通系ICカード「悠遊カード」20枚とリンクさせることができる。頂好超市(Wellcome)、莱爾富(ハイライフ)、春芳号、艋舺夜市、寧夏夜市などQRコード決済を導入している場所で消費した場合、この電子決済システム「悠遊付」で支払うことができる。また、タクシー大手の台湾大車隊でも電子決済システム「悠遊付」を使用することができる。
 
悠遊卡公司によると、今年4月か5月ごろには電子決済システム「悠遊付」を使った「公共運輸定期券(1か月1,280台湾元≒約4,660日本円で台北メトロ、淡海ライトレール、路線バス、YouBikeが乗り放題になる定期券)」のオンライン購入、クレジットカードとのリンク、未成年や外国人による登録、ATMからの振込みによるチャージなども可能にしていく。
 
悠遊卡公司では5月31日まで、電子決済システム「悠遊付」あるいは「悠遊付」にリンクさせた交通系ICカード「悠遊カード(記名式)」を使い、特約店で200台湾元(約730日本円)消費すると20台湾元(約73日本円)を還元するキャンペーンを実施している(25万件分の数量限定)。消費者還元率は10%となる。
 
 

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