2024/05/06

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政治

新型コロナウイルス感染者、1日で21人増えて累計216人に

2020/03/25
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当。中国語の正式名称は中央流行疫情指揮中心)は24日午後と夜にそれぞれ記者会見を開き、台湾の新型コロナウイルス感染者が累計216人に達したことを明らかにした。写真は夜の記者会見後、感染者が累計216人に達したことを伝える衛生福利部疾病管制署(CDC)の公告。(衛生福利部疾病管制署フェイスブックページより)
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当。中国語の正式名称は中央流行疫情指揮中心)は24日午後の記者会見で、台湾の新型コロナウイルス感染者が前日より20人増え、累計215人に達したと発表した。いずれも海外で感染したケースだった。同センターは同日夜にも記者会見を開き、新たに1人の感染が確認されたと発表した。これにより、24日までに台湾の感染者は累計216人になった。( )内は累計感染者の通し番号。
 
24日午後の記者会見で発表された新規感染者は、いずれも海外で感染したケースだった。最年少は5歳、最高は60代。内訳は男性7人、女性13人。いずれも3月13日から22日までに入国し、3月9日から23日にかけて発症している。渡航先は英国、アイルランド、イタリア、トルコ、インドネシア、スペイン、フランス、米国、タイ、ドイツ、ブルガリア、ベルギーなど。
 
新規感染者20人のうち、8人は入国時の検疫で止められたもの。その他は、9人が「居家検疫(=在宅検疫)」の対象者、1人が「居家隔離(=在宅隔離)」の対象者、残る2人は自身で医療機関を受診している。
 
自身で医療機関を受診した(197)と(202)の2人は夫婦で、3月8日から18日まで親戚に会うため米国を訪問していた。19日に発症し、24日に感染が確認された。
 
(213)は3月13日、留学先のスペインから帰国する際、すでにクラスター(集団感染)が確認されているトルコツアーの一行と同じ旅客機に搭乗していたことから、濃厚接触者として「居家隔離」対象者とされていた。15日に発症し、24日になって感染が確認された。
 
20人のうち最年少の感染者となった5歳女児は、母親の社員旅行に同行し、トルコを訪問していた。社員旅行の一行27人のうち、発熱があったのはこの女児1人だけ。ほかにせきやのどの痛みなどの症状が出ている人もいるが、検体検査の結果は陰性となっている。残りは全員、症状が見られない。
 
また、20人中2人は外国人だった。そのうち(196)は、タイ、ドイツ、ブルガリア、米国などへの渡航歴を持つ50代のアメリカ人男性。もともと台湾で乗り換えて別の国に行く予定だったが、すでにその前のフライトで体調が悪化し、次の渡航には耐えられない状況であり、且つ次の渡航先に向かったとしても、同じ機内の搭乗者全員に脅威を与えることになることから、台湾に入国させて隔離用陰圧室に入院させて検体を採取していた。その結果、陽性が出たため、台湾で治療を行うことにした。
 
(211)は40代のインドネシア人男性で、出稼ぎのために台湾にやってきた。台湾に到着するや、入国時の検査で陽性が出たため、隔離治療することになった。
 
中央感染症指揮センターは24日夜の記者会見で、さらに1人の感染を明らかにした。北部在住の30代フランス人男性(216)で、すでに感染が確認されている別のフランス人男性(84)の濃厚接触者として「居家隔離」対象となっていた。隔離中の3月20日に発熱、せきなどの症状が出て、医療機関を受診して検体を採取したところ、24日になって感染が確認された。すでに陰圧室のある隔離病棟で治療を受けている。(84)は3月12日に入国、16日に発熱、18日に感染が確認された。台湾滞在中は(216)の友人宅に泊まっており、(216)とも接触していた。
 

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