2024/05/04

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政治

中央研究院、カナダとも新型コロナウイルス対策で協力へ

2020/03/31
中央研究院は30日、カナダ駐台北貿易弁事処のJordan Reeves処長(大使に相当)が今月27日に中央研究院の廖俊智院長を表敬訪問し、新型コロナウイルス対策での協力を申し出たことを明らかにした。写真は中央研究院のフェイスブックページに掲載されたもの。写真右が廖俊智院長、左がJordan Reeves処長。(中央研究院FBより)
台湾におけるカナダ大使館に相当するカナダ駐台北貿易弁事処(Trade Office of Canada in Taipei)は30日、公式フェイスブックページへの投稿で、今月27日に中央研究院と新型コロナウイルス対策での協力で一致したと明らかにした。投稿ではまた、カナダと台湾が科学技術分野で盤石な協力関係を築き上げていること、カナダ国立研究機関(National Research Council Canada、NRC)と台湾の科技部(日本の文科省に類似)が23年前から協力関係にあることなどにも触れている。
 
中央研究院も30日、公式フェイスブックページに同様の内容を投稿した。内容は、カナダ駐台北貿易弁事処のJordan Reeves処長(大使に相当)が今月27日に中央研究院の廖俊智院長を表敬訪問したこと、Jordan Reeves処長が「台湾の新型コロナウイルス対策の成果は世界が認めるところであり、中央研究院が新型コロナウイルスの検査試薬を開発したとのニュースは人々を奮い立たせるものだ」と指摘した上で、今後も緊密な交流を続け、共同で新型コロナウイルスに立ち向かいたいと申し出たことを明らかにするもの。
 
廖俊智院長は、「新型コロナウイルス感染症は世界中で猛威を振るっており、国内が一致団結するだけでなく、海外諸国とも協力して立ち向かう必要がある。抗体検査試薬キットの開発だけでなく、今回の会談では病理学及び疫学などの分野でも一歩進んだ協力を展開することで一致した」と述べている。
 
中央研究院は今年2月、台湾各地の学術研究機関と協力し、下部に13のサブ・プラットフォームを有する「COVID19抗疫平台(=新型コロナウイルス対策プラットフォーム)」を立ち上げた。オープンサイエンスの精神を発揮し、科学者たちが協力して検査試薬、治療薬、抗体、ワクチンなどさまざまな分野で研究・開発を進めることを希望している。中央研究院ではこれまでに、米国、EU(欧州連合)、チェコとも新型コロナウイルス対策について話し合い、これまでの同院の研究成果を共有している。
 

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