中央感染症指揮センター（新型肺炎対策本部に相当。中国語の正式名称は中央流行疫情指揮中心）は7日、台湾の新型コロナウイルス感染者が対前日比3人増えて累計376人となったことを明らかにした。全員20代で内訳は男性1人、女性2人。いずれも3月27日から30日にかけて入国し、3月30日から4月4日にかけて発症した海外での感染者。（ ）内は累計感染者の通し番号。
（374）
英国留学から3月29日に帰国。14日間の自宅待機である「居家検疫」を行っていたところ、4月4日より下痢、せき、鼻水、嗅覚が鈍るなどの症状が見られた。5日に衛生当局に連絡し、その手配で医療機関を受診して検体を採取したところ、7日になってウイルス感染が認められた。
（375）
2月25日から3月27日まで親戚に会うためフランスを訪問。その期間中、英国、オランダ、ベルギーなどを旅行。帰国後、14日間の自宅待機である「居家検疫」を行っていたところ、3月30日から4月2日にかけて鼻づまり、のどの不調、嗅覚の喪失、軽度の呼吸困難、発熱、下痢などの症状が出たため、4月3日に衛生当局に連絡。医療機関で検体を採取したところ、感染が認められた。
（376）
すでに感染が確認されている（370）の友人。米国留学していたが、3月30日に（370）、（371）と一緒に帰国。「居家検疫」の期間中、同じ帰国便に搭乗していた旅客の新型コロナウイルス感染が認められたことから、（376）も濃厚接触者と見なされ、「居家検疫」から「居家隔離」に切り替えられた（いずれも自宅からの外出が認められない隔離のこと）。4月2日から5日にかけてせき、鼻づまり、鼻水、吐き気などの症状があり、衛生当局の手配で医療機関を受診し、検体を採取したところ感染が認められた。