2024/05/04

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14日ぶりに新型コロナウイルス新規感染者1人、メキシコからの帰国者

2020/05/22
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)の陳時中指揮官は21日、台湾の新型コロナウイルス新規感染者が1名出たことを明らかにした。台湾で新規感染者が出るのは14日ぶりのこと。但し、海外からの持ち込みを除いた場合、国内感染は連続39日ゼロとなっている。(中央社)
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)は21日の記者会見で、台湾の新型コロナウイルス新規感染者が1名出たことを明らかにした。台湾で新規感染者が出るのは14日ぶりのこと。これにより、新型コロナウイルス感染者は累計441人となった。海外からの持ち込みを除いた場合、国内感染は連続39日ゼロとなっている。
 
感染が確認されたのは30代男性。今年1月下旬、仕事のためにメキシコを訪れ、5月20日に帰国した。メキシコ滞在中の4月30日から5月1日にかけて発熱の症状が出た。5月5日からは軽いせきも出始めて、現在も続いている。さらに、5月11日から13日には下痢の症状もあったことから、20日の入国時に自己申告し、空港検疫官が検体を採取。集中隔離施設で待機していたところ、21日になって感染が確定した。
 
この男性はメキシコにいた時点で発症していることから、帰国前に感染が分かっていたのではないかとの指摘に対して中央感染症指揮センターは、男性は5月5日にメキシコで抗体検査を受けたが陰性であり、5月14日にはPCR検査も受けたが、その結果が届いたのは男性が集中隔離施設に入ってからだったと説明。中央感染症指揮センターはまた、男性が帰国時の過程で、正直に自己申告を行っていたことを強調した。
 
中央感染症指揮センター専門家諮問チーム招集人の張上淳医師は、「通常はウイルスに感染して1週間から10日後に体内の抗体が陽性を示す」とした上で、この男性は4月30日から5月1日にかけて発熱していることから、このときに発症したと推測することができるが、血液中の抗体検査を行ったのが5月5日であり、発症から1週間以内であったことから陰性だったのだろうとの見方を示した。
 
男性はその後、メキシコでPCR検査も受けた。PCR検査のほうは、発症から2週間経過していたことから陽性を示し、また帰国後に行ったPCR検査でも陽性を示したと考えることができる。張上淳医師は、「実験室から得た資料を見たところ、ウイルスの量はすでに減少傾向にあり、比較的弱い陽性と言える」と説明した。
 
最初の抗体検査で陰性を示し、その後のPCR検査で陽性を示したことについて張上淳医師は、「新型コロナウイルス抗体検査キットだけでは、被験者が感染のリスクを持っているかどうかを完全に証明するのは難しいと言うのはこのためだ」と説明した。
 
 

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