2024/05/05

Taiwan Today

政治

コロナ禍後初、ナショナルコンサートホールでの音楽会を500人が会場で鑑賞

2020/05/25
新型コロナウイルスの感染が下火になり、ナショナルコンサートホールで24日に行われたコンサートでは「無観客」の予定が変更され、500人の観客が会場で演奏を楽しんだ。観客はマスク着用の上、他の観客と距離を取る形で坐っている(写真)。(中央社)
台湾における新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が下火になる中、文化部(日本の省レベル)は「文化場館芸文活動開放弁理原則」(芸術文化活動のための文化施設開放実施原則)を中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部)による審査に提出、同センターの陳時中指揮官は22日の記者会見で、これに同意することを明らかにした。
 
これを受けて、国家交響楽団(NSO)と国家両庁院(台湾北部・台北市内にあるナショナルコンサートホールとナショナルシアターを指す)、ならびに公視(PTS=公共テレビ)の三者による共同開催のコンサート「公視+一起聴音楽:NSO沙発音楽庁-管絃織音」音楽会が24日、人数制限した上で観客を受け入れる形で行われた。当初の計画では、同音楽会は無観客で開催され、インターネットでライブ配信されるだけの予定だったが、中央感染症指揮センターが認めたことで両庁院の会員500人が会場で演奏を楽しめるようになった。鑑賞するにあたっては、観客と観客とが空席を挟んで距離を保つこと、マスクを着用すること、検温することなどの感染防止策がとられた。感染拡大で様々な制限措置がとられるようになって以降、国家レベルの施設で観客が文化活動を鑑賞したのは初めて。
 
文化部の李永得部長(大臣)は、「向こう2週間、この方式での実施状況がよく、内外での感染状況も改善に向かうようならば、全面的な開放(通常通りに観客を受け入れること)の可否を総合的に判断して決定したい。まもなくそうなると信じている」と述べた。
 
24日のコンサートを鑑賞した観客の1人は、感染の勢いが弱まり、会場で演奏を聴けるようになったことはうれしいとして、「NSOの演奏はいつも生で聴いている。今日は新型コロナウイルスの影響でオーケストラの編成が少し小さかった。いつもとは異なるが、小規模編成ならではの演奏でとてもよかった」と話していた。また、会場で聴けたことで、感染が広がり始めてからの緊張感が少し解けた気がすると話す観客もいたということ。
 
 

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