外交部の曹立傑常務次長(=事務次官)は26日午前、外交部を代表して南アフリカへの医療用マスク5万枚の贈呈式典を執り行った。今回、中華民国政府から贈呈されたマスクは、南アフリカ連絡弁事処のRobert Seraki Matsebe代表が受け取り、台湾の慈愛に満ちた配慮に対して感謝の意を示した。
曹立傑常務次長は贈呈式典のスピーチで、「新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受けて、台湾は、その防疫対策を担う利害関係者としての責任があることを示し、さらに全世界に『Taiwan can help!Taiwan is helping!(=台湾がお手伝いできます。台湾がお手伝いしています)』というメッセージを伝えたい。政府は内需を満たした上で、世界80カ国以上を支援するために、防疫物資の無償提供に踏み切った。南アフリカは、アフリカ地域でも特に新型コロナウイルス感染症のまん延が深刻な国の一つであることから、台湾は南アフリカへ、医療用マスク5万枚を寄付することに決めた。医療現場の最前線で防疫に奮闘しているスタッフをサポートすると同時に、中華民国政府及び台湾の人々からの新型コロナウイルス感染拡大にあえぐ南アフリカへの精一杯の思いやりを伝えたい」と述べた。
一方、Robert Seraki Matsebe代表は、中華民国政府の各分野における防疫対策が適切だということを、台湾で身をもって感じていると強調した。Robert Seraki Matsebe代表はさらに、南アフリカが新型コロナウイルス感染の深刻な状況に直面していることから、「南アフリカ政府に台湾の成功モデルを参考にするよう呼びかけ、1日でも早く事態が収束に向かうよう望んでいる」と語った。
台湾は、引き続き新型コロナウイルスの防疫対策において、南アフリカと様々な提携を推進し、具体的な行動をもって、世界の公衆衛生分野や国際的な人道支援に貢献していく考えだ。