2024/05/03

Taiwan Today

政治

新型コロナウイルス新規患者1人、ロシアから日本経由で帰国の20代男性

2020/06/01
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)は5月29日の記者会見で、新型コロナウイルス新規感染者が1名出たことを明らかにした。感染が確認されたのは5月26日にロシアから帰国した20代男性。これにより台湾の新型コロナウイルス感染者は累計442人となった。(衛生福利部フェイスブックより)
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)は5月29日の記者会見で、新型コロナウイルス新規感染者が1名出たことを明らかにした。台湾で新規感染者が出るのは5月21日以来、8日ぶりのこと。これにより台湾における新型コロナウイルス感染者は累計442人となった。
 
感染が確認されたのはロシアから帰国した20代男性。今年2月から留学のためロシアに滞在していた。ロシア政府は3月下旬、新型コロナウイルス対策として国境を閉鎖。多くの台湾人がロシアから出国できずにいたところ、日本の日本航空(JAL)がロシアに残留する日本国民を帰国させるために臨時便を出すことになった。日本と台湾の機関が交渉した結果、この男性を含む台湾人94人とロシア国籍の配偶者2名の合計96人がこれに同乗することになった。一行は25日にシェレメーチエヴォ国際空港を出発し、26日未明に日本の成田空港に到着。成田空港から台湾行きの定期便に乗り換え、26日午後4時27分に無事台湾に到着した。到着後は集中隔離施設へ移動し、隔離生活を送っていた。
 
この男性は5月15日にのどの痛みを感じ、16日から嗅覚異常と全身の倦怠感などの症状が出た。26日の入国時に自己申告したため、空港検疫官が男性の検体を採取し、男性は集中隔離施設へ移動した。そのときの検体検査の結果は陰性だったが、嗅覚異常があったという本人の申告を重視し、万全を期すために2度目の検体検査を行ったところ陽性を示した。男性は現在、医療機関で隔離治療を受けている。
 
この男性と同じ便で帰国したその他の乗客95人は全員、検体検査の結果陰性だったが、現在も集中隔離施設で隔離生活を送りながら健康のモニタリングを受けている。衛生当局はすでに、この男性の濃厚接触者14人を認定している。うち3人は男性と同じ学校から帰国した学生で、残り11人は航空会社の乗組員(入国していない)。IHR(国際保健規則)に基づく連絡窓口(NFP: National Focal Point)を通し、すでに日本に通知しており、同乗者に濃厚接触者がいなかったかどうか今後調査を進める方針。
 
なお、5月30日と31日はいずれも新規感染者が出なかったことから、海外からの持ち込みを除いた国内感染は連続49日間ゼロとなった。現在、台湾における新型コロナウイルス感染者は累計442人で、うち423人がすでに退院、7人が死亡。現在も入院して治療を受けている患者は12人となっている。

ランキング

新着