2024/04/29

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公共テレビの台湾語チャンネル、開局1周年記念イベントは台南市で

2020/07/02
台湾最大の方言、台湾語(閩南語)の魅力を広く伝える公視台語台(公共テレビ台湾語チャンネル)が今月開局1周年を迎えるにあたり、台湾南部の台南市で一連の記念イベントを行う。(公視台語台フェイスブックより)
台湾最大の方言、台湾語(閩南語)の魅力を広く伝える公視台語台(公共テレビ台湾語チャンネル)が今月開局1周年を迎える。昨年の開局セレモニーは台湾北部の港湾都市・基隆市で開催したが、今年は1周年を迎えるにあたり、「台語当時行、度晬向前行」(台湾語は今、大流行!満1歳でさらに前進)をテーマとして、優れた文化の集まる古都・台南市(台湾南部)で7月から一連のイベントを行うことにしている。
 
公視台語台では、台南市は台湾で最も古い町の一つで様々な古跡にあふれているほか、台湾文学や台湾語を発展させた中心だと指摘、今回の開局記念イベントに合わせて公開するショートフィルム『這間厝 彼个人』(この家、あの人)は台南市の地元文化や歴史上の人物を結びつけた物語になっていると紹介した。このショートフィルムでは、台湾歌謡の著名な作曲家である呉晋淮氏、台南市での「烏脚病」(ヒ素中毒により足の皮膚が黒くなり、えその部分が脱落していく病気)治療に尽力した医師の王金河氏、そして「塩田地帯」文学の代表的な作家、呉新栄氏らの物語が取り上げられているという。「塩田地帯」とは台南市で塩分を多く含む沿海地域と、そこから生まれたローカル色の強い、ユニークな文学団体を指す。
 
『這間厝 彼个人』は今週末、台南市の呉園藝文中心で開かれる「鬥陣看電影」(集まって映画を観る)野外上映会で初公開される。「鬥陣看電影」ではこのほかにも、公視台語台が制作したオリジナルドラマ『自由的向望』を上映する。この作品は鄭文堂氏、蘇奕瑄氏、朱平氏という世代の異なる3人の監督が手がけたショートフィルムによるオムニバス。
 
公視台語台はさらに8月1日、奇美博物館(台南市)で世代を超えた野外コンサート「台語当時行、度晬向前行」を開いて開局1周年を祝う。コンサートにはいずれも台湾のグラミー賞とされる金曲奨(ゴールデンメロディ・アワード)の受賞経験を持つ男女シンガーの謝銘祐さんと張秀卿さん、金音創作奨(ゴールデン・インディーズミュージック・アワード)で最優秀ロックアルバム賞を受賞した若手バンドの拍謝少年(Sorry Youth)が出演。公視台語台では、台湾で新型コロナウイルスが沈静化する中、音楽と台湾語文化、台南市持ち前の特色が一つになった開局1周年記念イベントを人々に楽しんでもらいたいとしている。
 
 

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