2024/05/03

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チョコレート品評会のICA、屏東で地区大会開催が決定

2020/07/08
近年、カカオ生産に注力している屏東で生産されたチョコレートは、その独特なフレーバーが世界的にも高い評価を受け、チョコレートのコンクールでも数々の賞を獲得している。(中央社)

国際的にも高い認知度を誇る「屏東カカオ産台湾チョコレート」の生産地、台湾南部・屏東県でこのほど、世界的なチョコレートの品評会「インターナショナル・チョコレート・アワード( International Chocolate Awards、ICA)」のアジア・太平洋地区大会が再度開催されることが決まった。

ICAアジア・太平洋地区大会は、屏東県での開催は2度目、台湾では3度目の開催となる。開催にあたっては、屏東県政府、行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)水土保持局及び客家委員会が共同で運営し、美和科技大学(屏東県)に実施計画が委託される。

屏東県政府は近年、カカオ生産に注力しており、農園やチョコレートメーカーに屏東産のカカオ豆の使用を呼びかけている。屏東産カカオで生産したチョコレートは、国際的なチョコレートのコンクールにも出品しており、ユニークなフレーバーを持つと高い評価を受けている。これは台湾が、世界でも数少ない優れたカカオ豆の開発・生産能力を持ち、チョコレートの品評会で好成績を収めていることからもわかる。

屏東のチョコレートメーカーは、2019年に開催されたICAアジア・太平洋地区大会で金賞10個、銀賞24個、銅賞14個及び特別賞6個を獲得。屏東産チョコレートはさらに、同年のICA世界大会(ワールド・ファイナル)で金賞7個、銀賞25個、銅賞6個を獲得した上、ダークチョコレート部門のグランプリを受賞した。グランプリの受賞式典では、世界のチョコレートメーカーに対して、審査員長を務めたマーティン・クリスティー(Martin Christy)氏に、「台湾チョコレートの時代がやってきた!皆さん台湾チョコレートから目を離さないで!」と言わしめたほどだった。

2020年ICAアジア・太平洋地区大会は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響から、審査員が台湾に来ることがかなわない。そこで、出品されたチョコレートを10数か国の審査員に送り、審査が行われ、10月に審査結果が発表される予定だ。

ICAは2012年に創立され、米国・中南米、アジア・太平洋、ベルギー、フランス、英国などで地区大会が実施されている。審査員はチョコレートの専門家、料理評論家、フレーバー研究の専門家らによって構成される。地域ごとのユニークなフレーバーのチョコレートが選出され、各地区大会を勝ち抜いた代表が世界各国の優れたチョコレートが競い合うワールド・ファイナルに進出できる。

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