2024/05/03

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作家・白先勇さんの手稿12点、国家図書館がデジタルアーカイブ化して公開へ

2020/07/13
作家・白先勇さん(右)が12日、自身の手稿12点を国家図書館(台湾北部・台北市中正区)に寄贈した。写真左は国家図書館の曽淑賢館長。国家図書館はこれらをデジタルアーカイブシステム「当代名人手稿展蔵系統」に取り込み、インターネット上で一般公開する。(中央社)

作家・白先勇さんが12日、自身の手稿12点を国家図書館(台湾北部・台北市中正区)に寄贈した。国家図書館は今後、これらの手稿12点をデジタル化し、近現代作家の手書きの作品をまとめたデジタルアーカイブシステム「当代名人手稿展蔵系統」に取り込み、インターネット上で一般公開する。

 

白先勇さんは台湾の著名な小説家で、代表作に『孽子』、『台北人』、『一把青』などがある。今回寄贈した手稿12点には、例えば舞台劇『牡丹亭』の欧州巡回公演の思い出や、小説『孽子』の日本語版出版のために書き下ろした序文、台湾の映画監督・胡金銓さん(1931年-1997年)についての回顧文など、白先勇さんが台湾のモダニズム文学について論述したものが含まれる。

 

国家図書館の曽淑賢館長は、「国家図書館は近年、近現代作家の手書きの作品の収集に力を入れている。白先勇さんは2014年に手稿7点を寄贈したが、今回さらに12点を寄贈してくれた。白先勇さんが文化の伝承を支持してくれていることに、国家図書館は非常に感謝している。貴重な手書きの作品を完全な形で保存するだけでなく、これらをデジタル化してサイト『当代名人手稿展蔵系統』に取り込み、世界中の興味のある人々がインターネット上で閲覧できるようにしたい」と述べている。

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